郡上八幡視察

2014年08月24日 09:42

こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊員のmeganeです。

まだ日中はジメジメした暑さが続きますが、三郷町の朝と夜は肌寒くなってきていますので体調管理を大切にしてください。

 

先月22日に三郷町まちづくり委員会の人口減少対策部会が他の部会メンバー&町民の方と共に郡上八幡の空き家対策の成功例を視察しに郡上八幡町までお邪魔してきました。

 

待ち合わせの時間より少し早めに郡上八幡へ到着したので、せっかくの機会だと思い猛スピードで郡上八幡城まで登り、町を上から見下ろしてみました。学生時代、ある先生に「訪れる町をよく知るにはその町の一番高いところに必ず登り、町を見てみなさい」と教えてもらったことが始まりで、今でも新しい土地に行く機会があればなるべく高い位置から町を眺めるようにしています。個人的には近代的なビルやタワー、観覧車などから眺める景色よりも、自然の丘や文化的な建物から見える景色の方が風情があって好みです。

郡上八幡は水の町というイメージが強いのですが、この上の写真を見ていただくとわかるように川だけではなく沢山の山々に囲まれていることがわかります。それにしても建物がひしめいています。一息ついたらまもなく急いで下山し、待ち合わせ場所 「町屋玄麟」に徒歩で移動しました。三郷はどこに行くにも車が必要な町なので、町並みを見ながら歩けるというシンプルな喜びが得られる時間に感謝。

 

写真著作権:http://ameblo.jp/sadafeel/image-11584396886-12630781056.html

 

私たちを受けいれていただいたのは郡上市交流・移住推進協議会と郡上市役所企画課地域振興担当の方々でした。皆様恵那市役所ふるさと活力推進室や串原のNPO法人の方たちと交流があるため恵那市の人口減少対策の活動などご存じでした。

 

まずは空き家対策の成功例となった町屋玄麟についてお話をされました。

玄麟

「玄麟」という屋号を持つこの町屋はもともと漢方医を営んでいた家系のもので、通常の町屋の4倍ほど大きな敷地だそうです。最後の大家さんが郡上から離れてしまったのを機に売りに出したのですが、土地の値段が郡上で一番高い地域にあるためなかなか買い手がつかなかったところを財団法人の指定管理のもと第三セクターが購入され、修復後テナントをを入れて現在運営されています。

郡上八幡のなかでも商業地区にあるこの町屋にはチャレンジショップや商業的なテナントが入ることにより経済的向上要素だけではなく、空き家対策に悩んでいる町の人を勇気づける役割を果たしているようです。現在は花屋雑貨兼カフェ、地ビール工房、スペインバールが道に面しており、2階にはデザイン事務所、中庭を挟んだ離れにはNPO法人がテナントとして空間を借りています。特に若者が集う場所として玄麟は活用されるようになったそうで、まさに現在の若者層の心をぐっと掴んだサービスを提供することでこの町や周辺に活気がついたそうです。

 

郡上市の人口減少対策の一つ:移住促進

郡上市全体の移住促進対策は興味のある町を紹介するだけでなく、人と人をつなぐお手伝いをすることに重点を置いています。人に惹かれて郡上に移住する方たちもいるとのことですが、やはり知らない土地に知り合いができたことによりその土地の印象がぐっと良くなるのは私も経験しています。その基本となる「つて」を紹介・つくることにより移住希望をしてる人の素性がわかり、地元の人も安心して移住者を受けいられる体制になる。お見合いではないですが、両方がwin-winシチュエーションになるのが一番理想的な移住環境だということが明白にわかります。郡上を元気にしてくれる人・仲間を募集しています。

 

郡上市交流・移住推進協議会と郡上市役所企画課地域振興担当の方々、貴重なお時間と情報をありがとうございました!

 

懇談会が終わって思ったこと

郡上八幡町と比べ三郷町は全く違った形成の町で、どちらかといえば町というよりとても静かで控えめな農村集落村です。緩やかな傾斜の田畑や山、川に恵まれた自然が豊富な場所です。残念ながら郡上八幡のような観光客を集約できる歴史を感じる町並みは三郷町には存在しませんし、三郷の観光要素は現在の時点ではまだ磨かれていない原石の状態であり、一部の田舎農村文化や自然を好むお愛好者にしか知られていません。

 

しかし、八幡町を除けば郡上市は三郷と似たようにほとんどの地区が自然豊かな環境です。何が三郷町と郡上市は違うのかと思った際気づいた点は、市と町という規模の大きさの違いももちろんありますが、郡上市は自然資源を利用した魅力を最大限に生かし、観光とはまた一つ違う体験ができる交流イベントのPRがとても上手だということです。沢山のNPO法人や団体、協議会が協力し合い、郡上市の良さをふるさと郡上会がその窓口となり上手に市内外へ発信することで興味を持つ人が郡上を訪れます。三郷町は自然は豊富かもしれませんが、それを利用して三郷の良さを上手に外部へPRできていないと思います。「交流体験なら三郷のいろんなところでできる」というかたも中には見えられるかもしれませんが、それらの情報は愛好者以外あまり世間には伝わっていないのが現状です。そのように小さな団体がコツコツと運営するだけではなく、三郷町内にももっと活動内容を広め、更にその魅力を町外・市外・県外・国外へ発信していければ必ず三郷町にはファンがつくことでしょう。そこからいろんな可能性が広がるように思います。あんじゃないの家もできたことですし、どんどん交流型体験プログラムを実行・発信していきたいです。

 

最後に

今回は人口減少対策部会が主体となった少人数の現地視察でしたが、他部会会員も参加することによりいつも顔合わせする人たち以外との交流ができて良い機会でした。普段会議ではあまり話すことがない方たちとも気楽に会話ができ、それぞれの町づくりに対する思いを聞けました。会議だとどうしても堅苦しくなってしまったり、他の部会が随時どのような活動をされているのかいまいちわかりませんが、バスの中での移動時間や昼食タイムにそれぞれの考えがでてきて自然と会話が盛り上がることができたと思います。

 

 

余談:郡上八幡町の町並み散策

城下町という点で、恵那市の岩村町ととても似たような町並みでした。町屋が列をつくるように隣り合わせで道沿いに並んでいますが、岩村と大きく違う点は防火用に町中川から引いた生活用水路も道沿いに張り巡られていることです。岩村の場合は各家の中庭や家の下を縦断する天正疎水と呼ばれる水路がありますが、道路から見ることはありません。興味深かったのは、川と水が本当に生活のいたるところに影響を及ばしていることでした。川沿いの建築物を見ていても、建物から川に降りれるよう階段を配慮してあったり、川の景色を最大限に楽しむために川沿いは窓率がとても高かったり(窓も大きい)、敷地から乗り出す勢いで建物が建っていました。用水路も全て蓋をしてしまうのではなく、住民が普段から使用できるよう色々な工夫がされており見ていて楽しかったです。夏の終盤でしたが橋から川に飛び降りた少年を見ることもできました。

 

この下に町並みのスライドショーを載せましたので、お時間ある方はご覧ください。

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