2極化されるこれからの日本

2014年09月17日 16:54

こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊員のmeganeです。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

近頃三郷町は朝晩急激に冷え込んできました。通常は秋のきりっとした肌寒い空気がとても好きなのですが、例年に比べ夏から秋への移り変わりの速度が急激に早くなったような気がします。事務所でデスクワークをしていると寒くて体は硬直するうえ、お手洗いで鏡を見ると唇が紫色になっていました。もう半袖だけではじっとしていられません。秋ってこんなに寒かったのかと自問しながらコンピューターから出てくる温風で暖をとるここ数日間です。

 

さて、少し前に第2次安部内閣改造が発表され、石破茂氏が地方創生担当という新カテゴリーの内閣府特命担当大臣となりました。そしてまち・ひと・しごと創生本部なるものを設置し、まさに今日本中の地方が直面している人口減少や他の課題の解決法を模索しながら地方の活性化を目指すため、国がようやく本腰を入れたことになります。10年ほど動き出すのが遅いような気もしますが、とりあえず「改造内閣の最大の課題」と言われるほど力を注いでいただけそうなので、これからどんな政策を練り実行してくれるのかとても興味があります。その半面、似たような課題を抱えているとはいえ地方のまち一つ一つはそれぞれの特徴があり、すべてが同じように対処されても確実な地域活性化につながるとは思えないので、きちんと地方の行政やまちづくり団体と足踏みを合わせて進めていただけることを願います。国が主導で地方を盛り上げる、ということはそもそも可能なのでしょうか?

 

9月12日の時点では、

  1. 若い世代の就労・結婚・子育ての希望の実現
  2. 『東京一極集中』の歯止め
  3. 地域の特性に即した地域課題の解決

 

という3つの基本方針が決定されました。東京一極集中の歯止めがこの組織の3本の柱の一つとなっており、果たして歯止めがかかるのか長期にわたり注目したいです。そして「地方中枢拠点都市及び近隣市町村、定住自立圏における地域連携を推進し、役割分担とネットワークを形成することを通じて、地方における活力ある経済圏を形成し、人を呼び込む地域拠点としての機能を高める」といったような基本的視点が挙げられました。(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/dai1/siryou2.pdf

画像引用元:http://www.kantei.go.jp/jp/headline/chihou_sousei/#c001

 

いっぽう9月の初めに出た「『地方創生』でよみがえるバラマキ公共 事業 :これから必要なのは大都市への人口集中だ」という記事ではその正反対のことをうたっています:

人口減少時代に必要なのは「地方創生」と称して地方に補助金をばらまくことではなく、地方の高齢者に偏した社会保障を改革し、高齢化時代に対応した効率的なインフラ整備を進め、農村部には投資しないで大都市への人口集中を進める戦略である

この著者は記事の中でコンパク トシティー(または集約都市:町の中心市街地の公共交通設備や商業・工業・住宅街・医療施設などのバランスを整えて郊外への広がりを抑えれば中心部の空洞化は防げ、車に頼らなくても歩ける中心地が活性化された町)の必要性をあげているせいか、都市だけでの暮らしを重点に置いてしまい、農業や自給自足な暮らし方の重要さを全く切り捨ててしまっています。確かにコンパクトシティーには暮らしやすさに対する利点は沢山あるかもしれませんが、命の源ともいえる食物を作り支給するのが可能なのは大都市ではなく、この記事上では投資したくない農村部だと思います。農家も高齢化で後継ぎが減少している今、農業へ本格的に投資しなければ日本の食事態はすたれてしまい、TPPにより中には格安だけど食品管理がずさんな輸入食品に頼らなければならなくなる時が来るかもしれません。むろんこれは農業だけでなく農林水産業全てに共通する問題点であり、問題から目をそらしてはいけない時が来ています。東日本大震災の時に東京に住む人たちはいかに東京が周辺の県にエネルギー源や食品を提供してもらい毎日の暮らしが成り立っているのかに気づき、体験しているはずです。

 

また、農村部の景観も日本の魅力の一つであり、都会には出せない素晴らしさがあります。神秘的な自然の中で人間が共存して暮らす光景はそれぞれの地方でしか見ることはできないし、日本独自の地方文化がかろうじて継続できている場所でもあります。都会ばかり進化させても、そのうちその土地の特徴は消え、きっとどこの都市も似たような景観となり、世界中同じような都市ができてくることでしょう。旅をする意味もなくなっていくかもしれません。少し大げさなことを書き続けてしまいましたが、日本の地方がなくなれば日本の良さは確実に半減以上なくなると思います。

 

「ピンチはチャンス」というように、問題があるからこそ改善してより良い暮らしができるかもしれません。そういう意味では今が日本にとって色々なチャンスをつかめる時だと思います。政府も地方に何がいま必要か、そしてどうやってその要求に答えられるのかを真剣に思考する時が来ました。効率化やスピード、資本主義の報酬が何よりも重要な価値があるのでそれらの要素があふれる都市に住む利点が現在ありますが、もし農林水産業関係の職の重要性や必要性が今以上に認められ、それらの価値観が向上すれば必然的に報酬も上がり、それらの職の就職率が上がる可能性はあります。せっかく無限な情報料や資源がインターネットという強力な道具により身近にできる可能性ががあるので、若い世代からお年寄り全てがコンピューター・インターネット技術をフル活用できるよう町をあげてコンピューター苦手症候群を克服できるようになれば、もう日本中どこにいても良いのではないでしょうか。そうなると都会に住む必要性はなくなり、特徴のある地方の農村部に人は興味を持ち地方は活性化する・・・というような少しとんだ理想を書いてしまいましたが、そういったアイディアが現実化する日が来ることはあってもよいのではないでしょうか。

 

上の記事のように東京みたいなメガ都市に一極化するのが日本の将来にとって良くなるという人もいれば、東京の人口密度を地方へ分散し、地方での暮らしを推進する動きもあります。皆さんはどちらが良いと思いますか?

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