景観まちづくりワークショップ第4回目:最終日

2014年12月16日 12:01

皆様こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊のmeganeです。

最近は日が落ちるのが早くなり、冷え込みも増し本格的な冬に突入してきました。個人的には散歩中の日光浴などで太陽の光を求める頻度が少し増えたような気がします。「子供は風の子、元気な子」というフレーズを小さいころよく聞きましたが、最近は町内外を歩いていてもあまり子供が外で遊ぶ姿を目にしなくなりました。子供たちがたむろっているなーと思えば塾の前でお迎えを待つ子の軍団で、遊ぶために集まっているわけではありませんでした。色々な理由で外で遊ばないのが主流になったということでしょうか。寒さをしのぐためのおしくらまんじゅうやおにごっこなど鼻をたらしながら全力で遊んでいた幼少時代を一瞬思い出しました。これはきっと冬がメランコリーな雰囲気を演出するから出てくる思いなのかもしれませんので、あしからず。

 

さて、本題に入ります。少し遅くなってしまいましたが、12月13日(土)に景観まちづくりワークショップ第4回目が行われました。今回がワークショップシリーズの最終日だったので初回同様武並と三郷地区が集まり、これまでのワークショップの経緯や様子を各地域が簡単に発表されました。参加者の中には同じ町内でも近隣の地域のことをあまり存じていなかった方々がいらしたようで、それぞれのまちの景観状況を知るにはとても良い機会だったと思います。地区内に住んでわかること、外から新鮮な視点で地区を観察・分析していただいたことを共有することで、より良く地域の景観に対する知識が強化される過程をワークショップを重ねるごとに感じられました。

 

そのあとは各地域担当の学生方が今までの参加者の意見や要望・景観情報などを整理し、住民へ景観まちづくりの目標(将来像)提案を紹介されました。それをもとに、住民からそれぞれの提案のフィードバックをいただいては更に意見交換を重ねて提案の再確認をされました。

  • 野井 『農のリズムによりそう「野井くらし」のすすめ』
  1. 自然と人が作った環境を守る
  2. 担手となる人を育てる(祭り、年間行事など)
  3. 「野井くらし」というライフスタイルと生活環境の手引きやモデルを作る
  • 佐々良木 『コンパクトな農力・歴史的用水・眺望を活かした天空集落』
  1. 道の駅らっせぃみさとと保育園跡地をつなげて地域の拠点に
  2. 棚田の風景や観光農園、農水の重要さをマップルートに入れる
  • 椋実 『椋実人の輪を広げ、里環境の維持・再生へ』
  1. ここだけにしかないものをアピールする
  2. 資源のコンテンツ化によるパートナーシップを作る

 

グループ内で地区の提案を確認後、次はワールド・カフェ方式にグループごと隣のグループの地区紹介と提案ポスターの概要をその地区担当者に要約していただき、提案に対し「いいね!」・「いっしょにやろう」・「ん?」という3種のシールを貼っていただきました。シールを貼る際になぜそのシールなのかをグループで談話しながら地域の担当者に語られました。「これだったら私たちの地区と共同でできるんじゃない」とか「ずーっと昔からここと俺たちの地区はライバルなんだ」など、こういったかしこまらない時間の方が住民の素直な本音が出たような気がし、楽しく耳を傾けて聞かせていただきました。

各グループが会場を一周し終えた後は他の地区に貼っていただいたスティッカーやコメントを学生担当者方が披露されました。

最後に、武並と三郷がどのように近隣町として交流や連携ができるか将来の共通・共同アクションプランの提案がいくつかあがり、その必要性や需要がどれほののものなのかを少し垣間見ることができたような気がしました。参加者の中にはこのワークショップだけで終わらせるだけでなく、参加者以外にも外部者が持つ地域への視点を知っていただくために定期的に地域のためのシンポジウムや教育機関を交えたまちづくりワークショップなどといった交流の場を設けてほしいといった要望や今回のワークショップを通して出来上がった提案が現実的なアクションプランから実現できるまで行政がどのように地域と連携支援してくれるのかといった鋭い質問もあがり、参加された住民の将来のまちづくりに対する真剣な姿勢が見られました。

 

10月上旬から始まったワークショップはこれで終了しましたが、これからも自分たちのまちについて定期的に考えては意見交換ができる場を設け、まちの活性化につなげていけることを願います。住民の皆様、大学・コンサルティング関係者の皆様、市役所の皆様、本当にご苦労様でした!

 

<スライドショー>

...

 

 

 

 

 

—————

戻る