機織り講座(第8回)の様子です。

2017年10月30日 13:04

 10月28日(土)教育文化部会による機織り講座の第8回をあんじゃないの家にて開催しました。この日のメインはこれまで準備してきた経糸を機織り機に上げる工程です。


 この日は、講座生の皆さんはいつもより早めに集合され、前回の工程の綜絖通し(そうこうとおし)を仕上げられていました。 

 まず、完成した綜絖に木の棒を通します。これは、機織り機に吊るす際に必要となる部品だそうです。後で写真にある紐に吊り下げます。

 さあいよいよ機織り機にセットしていきます。千切り巻された経糸を、機織り機の端にある「菊」という部分にはめ込みます。そして、その上にある「間先(けんさき)」の部分には紙を巻いておきます。これは、経糸が擦れて傷まないようにするためだそうです。順番に手前に経糸全体を通して、筬もセット。

 その次は、先ほど綜絖に通しておいた棒を紐にくくりつけて吊るします。また、踏み木とも紐で繋げました。

 つづいて、経糸の先端を機織り機の「織り出し布」の部分に縛り付けていきます。経糸を幾つかの束に分けて縛り付けていきます。この時の経糸の引っ張り具合が重要で、全体が均一に引っ張られるような状態に仕上げなければなりません。

 ここまでセットした後、綜絖の部分を確認します。そうすると数か所の通し間違いがありました。細かい作業なので仕方ないですね。先生に修復の方法を習いましたが、少し方法が複雑で「これは上級者編やね~」と皆さん困惑気味・・・。ここは先生にお願いして修復してもらいました。

 その後、踏み木を動かして動作確認をしました。でも動きがイマイチ・・・。綾がしっかり開きません。また、綜絖も斜めになってしまいます。先生によれば「これは想定の範囲内!」とのことで、各所の紐の長さなどを調整していくと少しづつ改善されました。この調整には経験と勘も必要になってきそうです。

 一通りのセッティングが完了し、いよいよ機織り開始!ですが機織り機の調整もまだまだ必要。本格的な機織りは次回です。


次回は11月11日(土)の開催です。
 

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