素敵な交流

2015年05月08日 14:31

こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊のmeganeです。

 

皆様はゴールデンウィークをどう過ごされましたか?

私は放置していた草刈りや慣れない畑仕事、親戚の子守などで普段使用しない腰に負担をかけ続けた結果、半ばぎっくり腰になりあまり動けなくなってしまいました。安静にしているとできることは限られるのですが、その代り久しぶりに読書に没頭できました。最近はウェブ上の情報や新聞の記事を数分かけて目を通すことばかり多くなってしまい、厚みのある本をきちんと読む時間がなかったり集中力が切れやすくなっていましたが、腰を悪くしたおかげ(?!)でまたきちんと本と向き合うことができるようになりました。

 

今どきの方はkindleやタブレットなどで小説を読むそうで、とても軽い上何冊もの情報が持ち歩ける便利さにとても魅かれます。必要な情報をさっとサーチをかけて抽出することも簡単になりました。その半面、紙をめくる動作や手にする本の重さ、紙の手触りやインクの匂いなどは五感を存分に使い脳に良い刺激を与えるのがわかり、「あの情報はあそこのページあたりにあったかな」というふうに文字が空間的な要素になること、そしてなによりも製本されたページの中で話の連続性が目で見てわかるのでハードコピーは一生手放せないと思います。

さて、毎週お手伝いに行っているいきいき教室では今年に入りじわじわと参加者が増え続け、30名を越えようとしています。三郷町のいきいき教室とは日中一人で過ごされるシニアの方がクラフトや体操、おしゃべりなど週1で参加できる所で、お弁当+おやつつきです。去年私が入りたての頃はよそ者ということと、参加者の多くは三郷弁が強くて理解しづらいこともあり皆さんとしゃべれるようになるのに少し時間がかかりましたが、今ではとても会話がはずむまでに距離が縮みました。私もお手伝いする手を止め、ついつい皆さんとのおしゃべりに夢中になってしまい注意を受けています。

 

その中の一人、Wさんに以前から「うちにいつでも遊びにおいで」とお誘いを受けていましたので、先週ついにおうちにお邪魔してきました。Wさんは不運にもお子さん二人が立て続けに他界されており、しばらくは悲しみに暮れていた方です。いきいき教室でも私が入りたての頃は「悲しい」「さみしい」とよく口にされていましたが、最近は以前よりだいぶ明るく振る舞われるまでになりました。毎日どのように過ごされているのか聞くと、近所の方々が気軽に寄ったり、親族やお友達とお出かけしたり、隣町に住む娘さんやお孫さん達が畑や田んぼを頻繁に手伝いに来てくれるそうで安心しました。

 

おうちに上がると今までいきいき教室で作られた作品が随所にきれいに展示してありました。最近は自宅でもいきいき教室で習ったクラフトを作ろうと100均でいろいろと揃えられるそうですが、付き合いが増えたので忙しくてそれどころではないと聞き、嬉しくなりました。また、私が来る前に家の周りの雑草をとってきれいにされたり、お菓子を用意してくれるなど気を使って下さり、やはり、何歳になっても社交性ややりがいがある方はいきいきされているのだと証明してくれました。

 

いつもはいきいき教室でお会いしてもなかなかマンツーマンでお話しできる時間がないため、今回Wさんの趣味や好きな歌手などいろいろな個人的なことを教えていただき初めてWさんがどういう人なのか知ることができたような気がします。

 

帰り際、玄関の上にシイタケが飾られていることに気が付きました。どういう意味なのか聞いたところ、しわが寄っているから幸せがくるそうです。(まちがってたらすみません)シイタケが飾られるのは初めて見ましたが、どんどん幸せが集まってくれることを願います。

「わしに若い連れができて嬉しいわ。またいつでもおいで」と言って頂き心から嬉しかったです。

Wさん、お誘いありがとうございました。また近いうちお邪魔しに行きます!

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