蛍のヒカリ

2015年06月22日 00:00

こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊のmeganeです。

これ以降読まれる方に注意事項です:コンピューターやスマホの画面が汚れている方は一度画面をきれいに拭くことをお勧めします。理由は・・・読んでいただくとわかると思います。

 

先日佐々良木在住のFさんから「夜8時くらいに蛍が見えるから良かったら見に来て」と連絡がありました。急いでカメラを片手に出発し、佐々良木川沿いでFさんと合流しました。数秒目を暗闇に慣らすと佐々良木川のいたるところで「ホワン・ホワン」と青緑に光る蛍が早速いました、いました!

 

三郷町では蛍は自然生息であるため少数しか見えないであろうと勝手に想像していましたが、川に生えている草むらや川沿いの木に結構の数が集まっては飛び回っていたことにとても感動しました。残念ながら三脚を忘れてしまったのと事前にピントを合わせていなかったため、感動した気持ちとは裏腹に蛍の光跡をかろうじて2、3本撮影できたさみしい撮影結果となりました。次回は必ず三脚を持参しシャッターをできるだけ開けるよう準備していこうと心に誓いました。

 

下:暗い場所で見たほうが蛍の光跡がよく見えます。決して画面や画像の汚れではありません(^^)

Fさん曰く、6月の終わりごろには川の整備のため蛍が住家としている草が全て刈られてしまうので、蛍が見られるのは今の内だけだから私にもこの素敵な景色を見てもらいたく連絡をされたそうです。

 

そんなありがたいお話しで心がほっこりしていたら、Fさんが飛んでいる蛍へ駆け足で近寄り、家から持参された竹ぼうきを蛍のそばで振り始めました。何をしているんだろうと思っていたら、蛍が見事に竹ぼうきに近づき、とまったのです!大の大人(おじいちゃん)が今まで見たことのない速さで蛍に近寄り、竹ぼうきを宙に振る。そんなおもしろい風景を見たのは初めてだったので写真・ビデオに収めたかったのですが、これまた真っ暗なため、何も撮影できませんでした。でもNHKが昔の蛍捕りの風景を撮影していたので、そちらを代わりにご覧ください。

 

Fさんは虫かごの代わりに空き瓶のふたに釘で穴をあけ、ビンの中に少々の水と蛍がつかまれる草を準備していました。その中にそっと捕まえた蛍をいれるとビンの中で緑の光がゆっくりとテンポよく放たれ始めました。手のひらにビンを載せると手まで緑色に点滅するけど電気や火とは違い熱くならない、なんとも不思議な感覚でした。Fさん、素敵な体験をありがとうございました!

 

少し話はそれますが、ホタルブクロという野草があることを去年山登りをしている最中に教えていただきました。昔子供たちが花の中に蛍を入れてみたことから名前が由来しているらしいのですが、実際に蛍をホタルブクロの中に入れた方がいたので、その写真を拝借しました。子供はいつの時代も色々な楽しいことを考えては遊びとしてアイディアを実践するんだなと感心してしまいました。

参照:https://blogs.yahoo.co.jp/kimagure_syashinkan/32462077.html

 

捕まえた蛍を手土産に、家に戻ってからもう一度明るいで蛍を観察してみました。どうやら一番光の輝きが強い源氏蛍のようです。蛍が光る理由は主に場所を教えたり挨拶などのコミュニケーションとオスがメスに求愛するスタイル、そして敵を威嚇するためだそうです。空を飛んで光るのはオスで、草むらで動かず光るのがメスです。

 

下:蛍の表側

下:蛍の裏側。オスは光を発する発光器が2段、メスは1段あるそうです。これはメスかな?

下:少し薄暗くしてみるとようやく光っている写真が撮れました。

写真撮影後、蛍が必要以上弱まる前に外に放ちましたが、私の住む近所の川が蛍の生息地として適しているのかわかりませんでした。調べるとどうやら蛍はきれいな川より中程度の清冽、もしくはやや汚れている水を好むようです。そして餌となるカワニナが豊富にいる場所でないと蛍の幼虫は育たないと知りました。 また、周りに蛍の光を妨げる人工の光があるとだめなので、なるべく住宅の数が少ないところを好むそうです。

 

カワニナが沢山いるかどうかはわかりませんが、三郷町の川は程良くきれいで住宅の密集度もそう高くありません。そういう意味では蛍はこれからも夏に姿を現してわれわれ人間の目を楽しませてくれるのではと期待しています。

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