ウォーキングマップルートの確認:佐々良木編 Part 1
2015年07月24日 11:20健康福祉部会では現在三郷町の3地域全てのウォーキングマップを更新・作成中です。
以前観光協会が作成された地図は10年ほど前のもので、それから地図を更新されるのは今回が初めてです。
下:現在ある観光地図
今までの地図に載っていたルートが歩きやすいか、見て楽しめる場所が組まれているか、ルート変更が必要かなどを確認するために部会員でルートを一つずつ周って歩くことになりました。まずは早速7月19日(日)佐々良木地区の短いコースからスタートです。
集合場所は三郷振興事務所。暑い中歩くのを避けるため、早朝6時から開始です。ルートを事前に確認。
そしてこのウォーキングは健康促進の為でもあるので、ノルディックウォーキングポールを使用しながら歩きます。初めてポールを使用する方に経験者Uさんが簡単に説明されていました。
急な坂道もゆっくりとポールを頼って歩けば比較的簡単に登れます。
(下)霧が上がる中を歩くのは気持ちが良かった~
(下)途中草が伸びきっていて足場が見えづらい場所がありました。
(下)今回ウォーキングに参加された部会員の皆様
(下)元気に育つ稲のそばを歩きます。
このコースの目玉の一つは茅葺の家です。教育文化部会と郷土史会の皆さんで周辺を整備されたばかりなので、とても気持ちの良い場所でした。残念だったのは、家が開いていなかったので散歩に来ている方たちが中を見たり空間を経験できないことと、雨が数日続いたせいか池からお水が外にあふれ出ており、地盤がかなり濡れて緩んでいました。排水が詰まっているようです。こういうことも、歩いてみないと現場の状態がわからないので確認できてよかったです。
ちなみに茅葺の家は1994年、恵那市の景観形成賞、建築部門賞を頂いたことを今回初めて知りました。
茅葺の家から北へ少し向かうと、深瀬の阿弥陀様があります。ここには貴重な天井画がありますが、残念ながら建物の劣化が進みメンテが続けられないということで今年中に壊される予定です。また一つ貴重な茅葺の屋根が三郷町からなくなってしまいます。地図からもここを消すことになりました。
昔から存在する建物や文化が今の時代にそぐわなくなってしまったため町からなくなるという変化は、生きた歴史が記憶に変わる瞬間です。その記憶を文章に残したり、口頭で語り継ぐなどなんらかの形で記録されるのか、もしくは記憶が共有されないまま少しずつ薄れていくのか、記憶の扱い方は人・まちそれぞれです。もしこの阿弥陀堂が昔から地域での行事などを行う際の必要な建物だとしたら、建て壊されることで心寂しくなる方もいらっしゃるかもしれません。(もしくはせいせいする方がほとんど?)
深瀬の阿弥陀堂から事務所に戻る予定でしたが、距離が2キロ程度と短かったので、ここから青少年育成会議で子供たちが歩くコースをつけたしました。深瀬から田んぼの横を歩きながら418号線沿いまで向かいました。普段車の中から見る田園風景と歩いて見る田園風景は全然違い、新鮮です。7時半ごろからじりじりと太陽光が少しずつ暑くなってきました。
418号線を数分南下すると、道沿いにどろかけ地蔵があります。昔お地蔵様の近くに水が流れており、その泥をお地蔵様にかけると病気が治るという由来があります。現在水路はお地蔵様の後ろにある田畑沿いに移動されているのでもうお地蔵様に泥をかける方はいません。
もう少し南へ歩くと、小さく見逃しそうな看板がありました。御嶽神社入り口、小宮祭と書いてあります。小宮祭(小宮合同祭)は毎年3月になると、佐々良木区長・組長が神職と常久寺住職と共に区内の小さな神社やほこらを合わせて30か所を回りお供えをするお祭りです。(参照:三郷町の史跡を訪ねて)神社までの道に雑草が生えていたので今回はお邪魔しませんでした。
道を渡ると壮健クラブ(旧老人クラブ)の皆さんが花作り運動という景観美化整備の作業をされている花壇があり、そこにはとてもきれいな花が沢山並んでいました。緑が多い中に花の明るい色が入ると目が和みました。壮健クラブの皆様、ありがとうございます。
もう少し先を歩くと道が2手に分かれました。どちらも同じ方向へ行くのですが、道の幅が狭かったり、民家の真横を通るのはご迷惑をかけてしまうなどどちらをコースにするべきか話し合い、結果道が整備されている左側を登ることになりました。
途中隠れるように立っている灯籠を見つけました。実物を見てもよくわからなかったのですが、後で調べたらこの灯籠は1821年、村の安全を祈るため天照大神宮、秋葉三尺坊、そして金比羅大権現を祭っています。なんとも豪華な灯籠だなと思いました。
その後も緩やかな坂道を登り続けると、綺麗な田園風景がこちらにも現れました。写真じゃ美しさが伝わりきれません。
最後に深瀬の諏訪神社へ立ち寄りました。ここは大きい木が沢山育っており、他のどこよりも日影が多く涼しかったです。
下:(左)深瀬の諏訪神社 (右)催し物用の舞台
暑さを避けるため早朝からのスタートでしたが、雨が上がった後の霧や空中の水分が幻想的に空の上流へ動く中歩くととても気持ちよくすがすがしい気分になりました。ところどころ景色の良い場所を歩くことができたうえ、ノルディックウォーキングのポールを使用しながら歩くことで普段の1.5倍の運動量を体験することができました。この活動はとても健康に良いうえ、普段車でしか移動しない方やお住まいの地域以外をあまり知らない方には是非お勧めです。
部会員以外の方でもノルディックウォーキングをしながら三郷町内を歩いてみたい方は、一緒に歩いてみましょう!
次回は8月23日(日)朝6時に道の駅らっせぃみさとに集合です。
ウォーキングポールをご用意しますので、ご参加予定の方は三郷振興事務所の方にご参加の旨をお伝えください。
<スライドショー>
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