ウォーキングマップルートの確認:野井編 Part 1
2015年10月05日 14:15健康福祉部会では現在三郷町の3地域全てのウォーキングマップを更新・作成中です。
前回は佐々良木の長いコースを8月に歩き、少し歩く道を変更したりどこにコース用の看板を設置するかなど決定しました。
今回は野井パート1。本当は野井公民館からのスタートなのですが、ちょうど他の行事と重なってしまい駐車場が使えなかったため66号線沿いにある威代寺の駐車場をお借りしてそこからスタートとなりました。
前回同様、部会のメンバー以外でもノルディックウォークに興味がある方でしたらどなたでも参加できますと言葉を広めたところ、町外から1名、町民の方2名+ワンちゃん1匹がこの度参加してくれました。歩き仲間の輪が少しずつ広がって交流の時間となりつつあります。
夏季ほど暑さはない為、8時に集合しました。暑苦しさは全くなく、とても歩きやすい気候に恵まれました。
まずは威代寺に立ち寄りました。なにやら恵那三十三観音霊場のための準備中で旗や幕が飾られていました。部会長は和尚さんにご挨拶。
南西に進むとこの地域になくてはならない地元に根付いているお豆腐屋さん、十二屋(とうふやと読む)があります。三郷町には商業施設があまりありません。食品を販売している代表的なお店はここと道の駅らっせぃみさと(主に農産物)です。十二屋はご近所の方が歩いて買い物ができる、心のよりどころです。手作りのお豆腐は本当に美味しくずっしりと大きいので、一度食べてしまうとスーパーのお豆腐の味の薄さがさみしく感じてしまうほどです。入り口部分の屋根が崩れかけていても、縁起担ぎの為直すことはないそうです。見かけは「大丈夫かな…」と思われるかもしれませんが、決して見かけに騙されてはいけません。地元から熱い愛情を受けているお店なのです。
十二屋の横の道を進むと野井にあるもう一つのお寺、天長寺に着きました。ここでは大きな木製の念珠が入り口に吊るされており、それを回すと念仏やお経を唱えたことになるそうです。早速参加者は何回か念珠をまわしていました。
天長寺からお墓を抜ける終わりごろに馬止場棚田という昔ながらの土地の形状に添ったかわいらしい棚田が見えてきます。十数年前に大規模な田んぼの規格整理が行われ、最近はこのような自然体の形状をした田んぼはあまり見かけなくなっています。機械が入りにくい場所でも草刈りなど手入れが行き届いているのはさすがです。
そこからは少しコースから離れ、アスファルトの道ではなく田んぼのあざみちを歩いてみました。
龍ヶ丘という里山のふもとは農道や主要な道から離れているため、とても静かでその静寂さと景観の美しさのシンクロが見事でした。
この辺りから流れている野井川は土岐川と庄内川の源流であり、庄内川の下流周辺の町民と三郷町の川を美しくする会は毎年交流されています。また、今年の春先にアンティーク雑貨を扱うお店が野井大橋付近から越してきて、赤いトタン屋根の家を大幅にリフォームしました。つい数週間前に再オープンされ、県内外から沢山のお客様が訪れています。三郷町に素敵なお店や目的地がどんどん増えて、町が楽しく活性化されることを今後も望みます。
通常だとこの辺りから北へ向かうのですが、近辺に溜池があるというので調べに行ってみることになりました。しばらく歩くと、その道に「大名街道」という名前がついていることを知りました。昔は岩村藩主が江戸へ参勤交代の為使用した道だったそうです。
その大名街道を更に突き進むと、小高い急な坂道に当たります。これを歩くのか・・・!と少々腰が引けましたが、とりあえずゆっくり自分のペースで歩き続ければ問題ありませんでした。
坂の上に到着すると、そこには時が止まったような静けさをもつ溜池がありました。この写真ではそこの美しさを十分に映し出すことができませんでしたが、水上に反映される山や空の上を水鳥が泳いでいる景色はなんとも心地の良いものでした。また訪れてピクニックなどしたい場所の一つです。
その後は通常のコースに戻り、野井大橋の北側にあるふるさとを想う椅子から中央アルプスを眺めました。
66号線を渡り、北に向かうとめずらしい木製の電柱を見かけました。どうやらまだ現役のようです! このような小さな発見も歩いてならではの楽しみなので、ウォーキングはやめられません。もう少し北に向かい歩くと、1190年頃西行法師が松林庵という建物を建てた跡地があります。実際の跡地は約25年前に行われた整備事業により、元の場所から少し離れた所に石碑が置かれています。
30分程北東に進むと、日だまりの農村風景と名がついた北山集落に着きます。ここからは、南側にある緩やかな景観がとても綺麗に見ることができます。
更にその道を北東へ進むと、先程とは少し違う石積みの棚田があります。そこから見える恵那山はとてもはっきり、ほっこりとしています。
少し寄り道が長くかかってしまったため、この辺りから段々と参加者の口数が心なしか減りました。でもみさとこども園の横を通ると、お祭りが行われており、元気な子供たちの声を聞きながらこちらも元気をいただけました。
こども園の近くには舟森山武並神社があります。こちらは10月中旬に市有形民俗文化財にしていされている重箱獅子の踊りが毎年行われています。
ゆっくりとゴールへ向かう途中、東側を見渡すと緩やかな傾斜の里山の向こう側に中央アルプスが見えます。
ようやくスタート地点の威代寺(反対側)に戻ってきました!
今回は良い天気に恵まれ、約2時間半を気持ちよく歩き回ることができました。通常コースに入っていない新境地にも足を延ばせることができ、とても収穫の多かったウォーキングでした。ご参加いただいた皆様、お疲れ様でした!
<スライドショー>
タグ:
—————