恵那タイム

2015年10月08日 10:26

こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊のmeganeです。

 

以前三郷町に移住された人のコメントで、「三郷の人は共同作業などの集合時間を設定しても、待ち合わせ場所に時間通りに行ったらもう作業が終わっていた」というのを聞いてびっくりしたことがありました。どれだけせっかちなの!と心の中でつっこみを静かに入れたのを覚えています。でも実際に地元の人(ここでは65歳+)と交流を重ねていくうちにそれがここでは当たり前のことなんだと、私も身をもって『時間通りに行くけど間に合わなかったシチュエーション』を何度か経験するようになりました。早く行ったつもりでも、必ず先着がいる地域なのです。

 

そんななか、急に病院へ行かなければいけない状況になりました。通常だと病院は開院時間に行き、受付を済ませば長くても1~2時間で診察や支払いが終わります。しかし、知人に勧められたとある人気の病院は開院前の最低1時間前に行き、番号札をとらないとその日に診察してくれないというではないですか!開館時間は8:30。ということは、逆算すると7:30には番号札を持っていないといけないということでした。朝と病院が苦手な私にとって、病院へ行くのに早朝起きしなければいけないのは苦痛のほか何でもありませんが、健康を取り戻すためとりあえず気合を入れて病院へ向かいました。

 

病院に到着したのは7:40頃。車から降りるともう先着している方々(主におじいちゃん)が肌寒い外でたむろい、立ち話をしながらドアが開くのを待っていました。若者の姿はありません。たむろっているためどこが列の始めで終わりなのかさっぱりわからず。そして周りを見渡しても話に聞いていた番号札はありません。近くのおじいちゃんに聞いてみると、最近は番号札がなくなり、開館したら館内で受付を済ますシステムに代わったのだとか。とりあえず持参した本をおじいちゃんたちの近くで立ち読みしながらドアが開くのを待つことにしました。まだ秋めいてきたばかりなのでそこまで外は寒くないですが、これが冬になれば受付を待っている間に風邪をひいたり体調を崩す可能性が高く、診察してもらう過程で体調不良になりうるという何ともお粗末なシーンが想像されます。

 

待つ事数十分。すると病院側は外で待っている人達を気遣ってか、8:00に開館しました。看板に記載されているのは8:30、だけど実際は8:00にドアが開くというせっかちな患者さんの為の病院側の粋な計らい。かかりつけの方のみ知る暗黙の了解なのでしょうか。

 

それにしても開館の時間までも変えてしまう気早な性分は、どうやら恵那全域の65+のシニアに当てはまるようです。

 

これから恵那・三郷町に移住したいと思われている方は恵那タイムのことを覚えておいてください。何時も早め、早めが良いそうです。

 

おそるべし、恵那タイム。

おそるべし、恵那シニア。

 

p.s. アメリカではイベントやパーティーは程度良く遅れていくのが粋な登場の仕方です。ホームパーティーなどに早く行き過ぎると嫌な顔をされますのでご注意ください。(あくまでも娯楽に関してです。会議や仕事関連の待ち合わせは早めに到着するのが通常ですが、やはり正統派の東海岸と楽観的な西海岸では時間に対する態度の温度差があります。)

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