機織り機修繕作業 第11弾:機織り
2015年09月28日 11:59機織り機修繕作業 第11弾目は遂に機織りをしました。
道沿いから機織りが窓枠から見える風景、さまになっています。
機織りは基本1人で行う作業なので、先生の動きをよく研究して覚えることから始まります。
機織りの手順
機の織り方は、リズムと加減を体で覚えることがとても大切です。
杼(ひ)で緯糸を経糸の間に通し、その都度踏木を踏みかえては筬をひく、という動作を幾度も繰り返します。杼が左右に移動する際の「サー」という音や、織った部分に筬があたる時の「トン」という音は心地良いです。
- 右踏木を踏み、右から左へ杼を通したらトンと筬打ちをする
- 足を踏みかえて左踏木を踏み、トンと筬をひき、織り目にあてる
- 左から右へ杼を通し、トンと筬打ちをする
- 右踏木を踏み、トンと筬をひき織り目にあてる
- 1と3の繰り返し
左下:筬は必ず中心の位置でひく。そうすることで織物に均等に筬からの力がいきわたり、織り目が均等になる
右下:古民具として保存されていた杼と、今回新しく購入した杼(一番右側)。杼の先には金属がついている。
下:機織りしている映像
近くで織り目を拝見。さすが先生はしっかりとした、均一な織り目ができていました。
初めて体験する人は、大抵筬を引くときの力加減が毎度違うため、織り目の大きさにムラが出てきてしまったり、糸の方向を変える際に端がゆるんだり、つっぱったりして幅の長さが変わってしまったりと、慣れるためしばらく時間がかかるのです。
座る席から機織り機を眺めるとこんな感じです。
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