機織り機修繕作業 第9弾:綜絖通し

2015年09月07日 16:35

機織り機修繕作業 第9弾目は綜絖通し(そうこうとおし)という作業を行いました。

綜絖通しは経糸と踏み木を連携させ、踏み木を踏む際にできる経糸の隙間に緯糸のシャトルが通り、経糸と緯糸が織り込まれるようにする大切な工程です。

 

以前経糸を筬通しした際に残しておいた綾の間に新しい糸を通し、その糸を半割された竹の道具と竹串にかけていきます。これも筬通しと同様、とても根気がいる作業です。

下:綜絖通しの方法

一列全て綜絖通しが終了すると、このように班割されている竹と竹串の道具には、経糸の間に通した糸が経糸の数だけ巻かれています。なにやらくじらのひげを見ているような感覚になります。

そしてこれらの竹の道具を機織り機のろくろから吊るす木の部品と交換します。そのあとは、経糸全体を裏表にひっくり返し、裏の経糸にも新しい糸を通して綜絖通しを再度行います。右下の写真が上下の経糸が綜絖通しした後の状態です。これで綜絖通しは完了です。

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