機織り講座(第6回)の様子です。

2017年09月27日 22:03

 9月23日(土)教育文化部会による機織り講座の第6回をあんじゃないの家にて開催しました。早いもので10回のうち6回目ということで折り返し地点を過ぎたました。

 ここまでを振り返ってみると、縦糸の染め⇒糸巻き⇒整経⇒筬通し⇒千切り巻 といった行程を進んできました。この間、順調に進んできた・・・わけではなく。やはりそう簡単にはいきません。山あり谷ありの連続で、時にはくじけそうになりながらも、困難を乗り越えながら進んできたといった状況です。ひとつひとつの行程、糸を一本たりとも間違えることができないという大変さを実感してきました。「昔の人は本当に大変やったね」、「これをやると物の見方も変わるね」といった声も聞かれます。
 さぁ後半戦も頑張っていきましょう!


この日は、前回に続き経糸を筬(おさ)に通す作業、次の工程の千切り巻(ちぎりまき)、綜絖通し(そうこうとおし)を行いました。


 まずは、筬通しの様子。筬の目に糸を順番に通していく作業です。糸を通す順番や、目を飛ばさないように、同じ目に糸を通さないようにするなど気を付けながら進めまなければならないのですが、細かい作業で、皆さん老眼に苦しめられます・・・。

そこで、講座生のお一人が秘密兵器を持参されました。
「ハズキルーペ」と言われるメガネです。よくテレビでも見かけるアレです。
これを掛けると、よく見えるようで、筬通しの作業効率も格段にあがりました。スゴイ! 


筬通しが完了したら続いて、千切り巻の工程です。筬通しをした経糸を、「千切」という機織り機の部品に巻く作業です。


まずは経糸の長さを揃えます。腰で経糸を少し引っ張り、経糸の張り具合で長い糸、短い糸が確認します。そして、経糸の長さを調整しながら、結びなおしていきます。


続いて、「綾」の位置を移動させる工程を行います。
綾の位置を筬の反対側にいどうさせるのですが、この工程が上手くいくかいかないかは、その前の工程(筬通し)が全て正確に行われているのが必須条件です。
が・・・、数か所、正確にできていないことが判明し何度もやり直すことに・・・。ちょっと大変な工程となりました(先生も悲鳴が・・・)。でも「逆にいい勉強になったね」と、今後に必ず活かせるものにもなりました。


続いて、巻きにかかります。経糸は引っ張りながら、真直ぐそして、左右の引っ張り具合も均一に。そして、厚紙も一緒に巻いていきます。沢山のことに気を付けながらやっていきます。一人ではなかなか大変な作業。この日も皆さん協力しながら、順番に行いました。 


さあ次の工程で「綜絖通し」です。

綜絖通しは、経糸と機織り機の踏み木を連携させ、踏み木を踏む際にできる経糸の隙間に緯糸が通り、経糸と緯糸が織り込まれるようにする大切な工程です。(この説明でイメージつきますか?)
まずは先生から説明。

経糸の綾の間に新しい糸を通していきます。糸一本ずつです。これも大変な作業で時間がかかります。今回だけでなく、次回も続きをやっていきます。
白い糸が、経糸一本一本に通されたものです。


この他にも、機織りに備えて緯糸の準備も進めます。


機織り機の調整も進みつつあります。


様々な困難を乗り越えつつ、現在では講座生の皆さんも頼もしくなりつつあります。お互いに教え合ったり、早めに会場に来て作業にとりかかるなどやる気に満ちあふれています。「一回だけじゃあかんで、自分たちでも復習しようか」など文化を伝承すべく奮闘しています。 


次回は10月14日(土)に開催予定です。

—————

戻る