次世代の担ぎ手

2016年02月17日 11:31

皆様こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊のmeganeです。

最近は春めいてきて近所の梅の花に見入っていた日もあれば、朝起きたら雪が積もっていて気温まで冬日に戻っていたりと、なんとも気候が不安定です。twitterに載せるコメントも、つい天候関連になってしまいがちです。皆様も天候に負けず、体調管理を怠らずご自愛ください。

 

最近の学生は学問外の所で社会を学ぶ機会がある

このところ、ニュースでは高校が生徒主体の株式会社を設立したり、学生がビジネス感覚を身につけるため間伐された竹でスピーカーを作って商品化したりなどの地元の資源を利用した体験プロジェクトをいくつか耳にするようになりました。

 

このように、最近は学生が積極的に社会の仕組みを学生のうちに自らが主体となり体験することを学校が推進している傾向にあるようです。また、商業のノウハウを学ぶだけでなく、学校が率先して行政やコンサルタントなどのプロの指導者と手を組み、学生にまちづくりについて考えてもらう機会を設けているところも増えてきているようです。これからの若者がいざ社会に出た際、少子化・高齢化していくまちとどう向き合っていけばよいのかを真剣に考えて学べる時間が学校生活の中であるということが私としてはとても画期的な教育方針だと感じます。

 

まちづくりがどういうものなのか、という知識を持って社会に出るのと、何も知らずに自分の進路をひたすら進むのでは地域に対する思いの差が大きく出ることでしょう。次世代のまちづくりの担ぎ手を早い段階で育てることの重要さを今回紹介したような学生の活躍を知り、気づかされました。

 

産官学金

そんな中、各務原市では「産官学金」という民間企業と学校、そして金融関係者が連携して行う空き家改修共同プロジェクトを始めます。空き家対策のため、事業用として使用許可を得た空き家を建築関係の民間会社や大学、そして借り手に紹介し、借主が望むリフォーム案を作成する仕組みです。リフォームの資金運営は金融会社がプランを計画していただけるそうです。

 

建築部やデザイン関連の学生は空想のプロジェクトではなく、実際の空き家を実際のクライアントの為にリフォームする、というとても貴重な体験ができるうえ、デザイン以外に大切な資金運営を金融会社から学ぶことなどができます。学校がある地域の現状をまちづくりの視点から知ることができます。そして、企業側も一方通行に指導するだけではなく、若者ならではのアイディアに感化されることもあり得ます。また、このような空き家改修共同プロジェクトが浸透すれば、放置されている空き家の数が減るだけではなく、地元の民間業者や金融会社に仕事が入り、そして移住者が増える(または外に移住する人が減る)可能性を秘めています。

 

もうすぐ卒業シーズン到来です。春休みを迎える学生の嬉しそうな姿を眺めていると、これからの彼らが秘めている可能性がとても眩しく感じます。

 

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