重箱獅子

2014年10月14日 10:49

こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊員のmeganeです。

 

台風19号は昨夜未明避難準備情報と暴風警報が無事解除され、今朝は昨日と打って変わり晴れました。秋風なのか、台風の名残なのか定かではないですが冷たい風が吹き続けており、昼食時陽にあたって温まろうと思い外に出たら寒くて食べれる状態ではありませんでした。三郷の里山も少しずつですが深い緑色から秋の色に変わり始めようとしています。

 

そんな初秋の中、12日(日)は野井地区にある舟山森武並神社にて重箱獅子の舞を拝見してきました。

獅子頭は和紙を重箱形に固めたもので、市有形民俗文化財に指定されています。拝殿で女性が踊りを舞った後拝殿は清められ、祭壇から雄と雌獅子の頭2つが運ばれて、男性2名が人間から獅子に変身すると笛と太鼓のお囃子に乗り獅子の舞が始まりました。

 

 

重箱獅子の由来は定かではないようですが、地元に昔から伝わるお話によると

徳川家康が武田氏と戦って敗れ、野井まで逃げてきた。その時ちょうど武並神社の大祭で、酒宴の真っ最中であった。興に乗った里人は重箱を頭に載せ、袱紗(ふくさ)を被って獅子舞のまねをした。家康もこの里人の踊りの中に入って、一諸に踊り、武田勢の追手から逃れることができた

-岐阜県恵那市地域情報サイトえ~な~ココ参照

といわれ、家康が天下を統一してからは命拾いしたこのお祭りを続けるよう岩村藩に命じ、岩村城から使臣が出席していたそうです。2匹の獅子は円を描くように拝殿を這ったり体を高く伸ばしたり、音楽に合わせ口をパクパクしたりと観客を楽しませていました。現代の男性の身長が高くなったのか獅子の頭が高く伸びあがる際幕で顔が隠れてしまっていたのが残念でしたが、町民の皆さんが力を合わせ毎年この儀式を子孫に受け継いでもらっているのを思うと地元文化の大切さを再認識する良い機会でした。

*スライドショーはFLASHプレーヤーを使用しています

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