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2014年09月29日 16:49

地域計画策定部会 会議第2回目

皆様こんにちは、ふるさと活性化協力隊のmeganeです。

 

先週末は恵那市商工会が毎年開催する「みのじ祭り」が行われ、そこで発せられるエネルギーのおかげか久しぶりに外の温度は日中30度近くまで上がり残暑のなごりをもう一度味わうことができました。

 

さて、26日に地域計画策定部会会議第2回目が行われました。ワークシうョップで2グループに分かれ、前半は三郷町の良いところと悪いところをホワイトボードに貼り付け話し合い、後半はこれからの三郷町の将来像について考えました。ワークショップが終了し各自のグループのコメントをまとめて発表していただいたところ、両グループ共ほぼ同じ意見が上がっていたので少し驚いた半面、町民ほとんどの方は同じ思いを持たれていることも確認できました。

三郷の良いところ 三郷の悪いところ
自然が豊か、景観(棚田・用水・アルプス・御嶽山等の景色)が良い 日常生活が不便(商業施設が少ない、公共交通機関が充実していない)
地域のつながりがある 高齢少子化が進んでいる
(車があれば)交通の便・道路のアクセスが良い、恵那の真ん中 若者の働ける場が少ない
災害や事故が少なく安全 地域の交流が希薄、地域にまとまりがない
家族のつながりがある(3世代同居が比較的多い) 後継者不足
子育てしやすい環境(自然が豊か) 空き家はあるけど貸したり売却できない、家を建てられる土地がない(農地制度)
食に困らない(野菜が育てられる) 地域の役と仕事との両立が大変
「らっせぃみさと」が拠点施設となりにぎやか 伝統文化の伝承が希薄
リニアのおかげで工業団地ができる 考え方が保守的

 

三郷の将来像
景観に配慮した憂慮宅地を提供できるようにする(山林地などを有効化など)、空き家対策、移住希望者をサポートできる体制にする
自然環境・景観を守る(山林を管轄)
地元の町民・観光客が求める商業施設をつくる(人が集まる場所を作る)
福祉・子育て支援を充実させる
地域の特性を生かし人が訪れたくなるまちにする(観光対応する、大学や他の教育機関や地元企業などとの提携など)
住みたいと思う魅力的なまちにする(商店、飲食店、美容院など増やす)
若者の就職の場を増やす


時間を押して予定より30分押して今回の会議は終了しました。ワークショップで小さいグループに分かれることにより発言に拍車がかかったようで、それれの思いが聞けました。

 

次回の地域計画策定部会会議第4回目は10月24日(金)19:00~です。

よろしくお願いします。

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2014年09月26日 10:08

第2次総合計画・三郷地域計画策定部会会議始まりました

恵那市全体で第2次総合計画*が始まろうとしています。

 

各地域では、その基盤となる策定方針を決めるため地域計画策定部会が結成され、地域住民や各種団体からアンケートなどでその地域に関する意見を集約し、地域の現状や問題、未来について考えます。三郷町でも地域策定会議第1回目が9月11日に行われ、部会委員に選定された方たちの顔合わせや住民からのアンケートに目を通し、三郷町がどう住民の目に映っているのか知ることができました。

図面著者権:恵那市市役所

 

第2回目の地域策定会議は9月26日です。前回は三郷町の現状が検証されたので、今回は三郷町の未来像や目標を明確にするためワークショップなどで意見交換が行われます。

 

* 総合計画は自治体運営の基本的な方針であり、10年間この計画を基に市民と共に自治体運営が思案・実行されます。第1総合計画は平成18年から平成27年まで有効であり、もうすぐ終わりが近づいてきているため第2次総合計画のための地域協議会の前兆、策定会議が行われている最中です。もっと詳しく知りたい方は下のリンクをクリックしてください:

恵那市総合計画審議会

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2014年09月17日 16:54

2極化されるこれからの日本

こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊員のmeganeです。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

近頃三郷町は朝晩急激に冷え込んできました。通常は秋のきりっとした肌寒い空気がとても好きなのですが、例年に比べ夏から秋への移り変わりの速度が急激に早くなったような気がします。事務所でデスクワークをしていると寒くて体は硬直するうえ、お手洗いで鏡を見ると唇が紫色になっていました。もう半袖だけではじっとしていられません。秋ってこんなに寒かったのかと自問しながらコンピューターから出てくる温風で暖をとるここ数日間です。

 

さて、少し前に第2次安部内閣改造が発表され、石破茂氏が地方創生担当という新カテゴリーの内閣府特命担当大臣となりました。そしてまち・ひと・しごと創生本部なるものを設置し、まさに今日本中の地方が直面している人口減少や他の課題の解決法を模索しながら地方の活性化を目指すため、国がようやく本腰を入れたことになります。10年ほど動き出すのが遅いような気もしますが、とりあえず「改造内閣の最大の課題」と言われるほど力を注いでいただけそうなので、これからどんな政策を練り実行してくれるのかとても興味があります。その半面、似たような課題を抱えているとはいえ地方のまち一つ一つはそれぞれの特徴があり、すべてが同じように対処されても確実な地域活性化につながるとは思えないので、きちんと地方の行政やまちづくり団体と足踏みを合わせて進めていただけることを願います。国が主導で地方を盛り上げる、ということはそもそも可能なのでしょうか?

 

9月12日の時点では、

  1. 若い世代の就労・結婚・子育ての希望の実現
  2. 『東京一極集中』の歯止め
  3. 地域の特性に即した地域課題の解決

 

という3つの基本方針が決定されました。東京一極集中の歯止めがこの組織の3本の柱の一つとなっており、果たして歯止めがかかるのか長期にわたり注目したいです。そして「地方中枢拠点都市及び近隣市町村、定住自立圏における地域連携を推進し、役割分担とネットワークを形成することを通じて、地方における活力ある経済圏を形成し、人を呼び込む地域拠点としての機能を高める」といったような基本的視点が挙げられました。(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/dai1/siryou2.pdf

画像引用元:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/chihou_sousei/#c001

 

いっぽう9月の初めに出た「『地方創生』でよみがえるバラマキ公共 事業 :これから必要なのは大都市への人口集中だ」という記事ではその正反対のことをうたっています:

人口減少時代に必要なのは「地方創生」と称して地方に補助金をばらまくことではなく、地方の高齢者に偏した社会保障を改革し、高齢化時代に対応した効率的なインフラ整備を進め、農村部には投資しないで大都市への人口集中を進める戦略である

この著者は記事の中でコンパク トシティー(または集約都市:町の中心市街地の公共交通設備や商業・工業・住宅街・医療施設などのバランスを整えて郊外への広がりを抑えれば中心部の空洞化は防げ、車に頼らなくても歩ける中心地が活性化された町)の必要性をあげているせいか、都市だけでの暮らしを重点に置いてしまい、農業や自給自足な暮らし方の重要さを全く切り捨ててしまっています。確かにコンパクトシティーには暮らしやすさに対する利点は沢山あるかもしれませんが、命の源ともいえる食物を作り支給するのが可能なのは大都市ではなく、この記事上では投資したくない農村部だと思います。農家も高齢化で後継ぎが減少している今、農業へ本格的に投資しなければ日本の食事態はすたれてしまい、TPPにより中には格安だけど食品管理がずさんな輸入食品に頼らなければならなくなる時が来るかもしれません。むろんこれは農業だけでなく農林水産業全てに共通する問題点であり、問題から目をそらしてはいけない時が来ています。東日本大震災の時に東京に住む人たちはいかに東京が周辺の県にエネルギー源や食品を提供してもらい毎日の暮らしが成り立っているのかに気づき、体験しているはずです。

 

また、農村部の景観も日本の魅力の一つであり、都会には出せない素晴らしさがあります。神秘的な自然の中で人間が共存して暮らす光景はそれぞれの地方でしか見ることはできないし、日本独自の地方文化がかろうじて継続できている場所でもあります。都会ばかり進化させても、そのうちその土地の特徴は消え、きっとどこの都市も似たような景観となり、世界中同じような都市ができてくることでしょう。旅をする意味もなくなっていくかもしれません。少し大げさなことを書き続けてしまいましたが、日本の地方がなくなれば日本の良さは確実に半減以上なくなると思います。

 

「ピンチはチャンス」というように、問題があるからこそ改善してより良い暮らしができるかもしれません。そういう意味では今が日本にとって色々なチャンスをつかめる時だと思います。政府も地方に何がいま必要か、そしてどうやってその要求に答えられるのかを真剣に思考する時が来ました。効率化やスピード、資本主義の報酬が何よりも重要な価値があるのでそれらの要素があふれる都市に住む利点が現在ありますが、もし農林水産業関係の職の重要性や必要性が今以上に認められ、それらの価値観が向上すれば必然的に報酬も上がり、それらの職の就職率が上がる可能性はあります。せっかく無限な情報料や資源がインターネットという強力な道具により身近にできる可能性ががあるので、若い世代からお年寄り全てがコンピューター・インターネット技術をフル活用できるよう町をあげてコンピューター苦手症候群を克服できるようになれば、もう日本中どこにいても良いのではないでしょうか。そうなると都会に住む必要性はなくなり、特徴のある地方の農村部に人は興味を持ち地方は活性化する・・・というような少しとんだ理想を書いてしまいましたが、そういったアイディアが現実化する日が来ることはあってもよいのではないでしょうか。

 

上の記事のように東京みたいなメガ都市に一極化するのが日本の将来にとって良くなるという人もいれば、東京の人口密度を地方へ分散し、地方での暮らしを推進する動きもあります。皆さんはどちらが良いと思いますか?

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2014年09月10日 16:29

栗コロコロコロ

こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊員のmeganeです。

風が秋めいてきたようですが皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

私は先日スーパームーンが今年拝見できるのが最後ということで、カメラと共に外で大きな月が出てくるのを待っていましたが、新聞の記事に出るような大きさを目にすることは残念ながらできませんでした。それでも肌寒くなった中、少しでも良い月を写真に収めようと夢中でカメラをいじりながら写真を撮る作業は久しぶりで楽しめました。蚊も少しずつ減ってきて嬉しいです。ちなみにスーパームーンは通常の満月より14~16%大きく、30%明るいそうです。皆様は通常と違う月の大きさに気づきましたでしょうか?

著者権:nationalgeographics.com

 

さて、コンピューターに向かって事務仕事をこなしていると、「ボトッ、ボトッ」と外で何か落ちる音がランダムに聞こえてきました。しばらくすると、外で動物か人間が動いている音がしました。どうやら外の栗が地面に落ち始めているので、事務所の方が拾っていた様子です。私もデスクワークから気分転換するために栗拾いをすることにしました。蚊に刺されないよう長袖を着ると、事務所の方がバケツとトングを渡してくれました。とげが指に刺さらないようにという優しさです、ありがとうございました。

 

事務所の裏に回ってみると、沢山イガイガが落ちているではないですか!2階のブリッジまで上がってみてみると、更にボトボト落ちていました。拾い始めたら、大きくて美味しそうな栗を次から次に見つけるのでノンストップで一気にバケツ一杯たまりました。汗だくになり蚊が体中まとわりつきましたが収穫ができることは楽しいですねー!

イガイガから栗を取り出すためには、靴でイガイガの両端を踏みながら開口部を広げ、仲良く並んでいる栗を取り出します。イガイガを拾うのは簡単でしたが、この作業が一手間かかるためか意外と腰にきました。それでも艶があるきれいな栗を出す度心が躍りました。美味しい食欲の秋の到来です!

クリつながりですが、どうやら今年はドングリが不作のため岐阜県全域に熊が頻繁に出没する可能性があるという記事を目にしました。これは恵那市も気を付けないといけないですね。これから紅葉狩りに山へ向かう方はきちんと山に入る準備をしたり、熊と出会ったらどうすればよいのかという対応策も頭に入れておいてください。詳細は下記のリンク先の記事にあります:

岐阜県でドングリ大凶作、全域に今秋「クマ大量出没」注意呼び掛け

 

最後に、実は栗を取りに行く少し前に変な音がするなと周りを見渡したら、蝉がカマキリにつかまって身動き取れなくなっている現場から蝉の最後のあがき鳴きが聞こえてきました。カマキリが蝉を食べるのは初めて知りました。

https://youtu.be/t4FMsCcvwis

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2014年09月05日 17:11

フォトコンテスト締切終了

いつのまにか9月に突入していますが、じめついた天候も秋の風に吹かれどこかへいってしまいました。

そして三郷町のフォトコンテスト応募は8月末で締め切られました。

詳細はこちら:フォトコンテストの応募ありがとうございました!

 

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2014年09月04日 17:01

フォトコンテストの応募ありがとうございました!

ついに三郷町のフォトコンテストの締め切りが8月末で終了しました。

事務所の方には38名、作品114点が市内外から届きました。

 

ご応募ありがとうございました!

 

少しのぞかせていただきまいたところとても素敵な作品が数多く見られましたので、審査がとても楽しみです。

 

おいおい審査発表の日程や詳細をお知らせしますのでしばらくお待ちください。

よろしくお願いいたします。

 

 

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2014年08月24日 17:05

史跡の標柱立て替え

教育文化・市民参画部会の会員・顧問8名が集まり三郷町内にある史跡の標柱立て替えを行いました。

その様子の一部はここで:

史跡標柱の立て替え作業

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2014年08月24日 16:50

史跡標柱の立て替え作業

こんにちは、ふるさと協力隊のmeganeです。

三郷町内には普段あまり気づかないところに沢山の史跡があるのをご存知でしたか?

 

今回は教育文化部会の方たちの活動に同行させていただきました。会員の方たちは5月の終わりに各史跡を回り、標柱の年数や状態を確認をしたところ史跡付近には木製の標柱が立っていましたが、年期がかなりたっており、大半の物が文字を読めない状態だったことを把握したそうです。新しく劣化しにくい素材の標柱を注文し、8月24日(日)に教育文化の会員8名が3グループに分かれ、三郷町内にある21ヶ所の史跡へ向かいました。

 

下:三郷町振興事務所前で新しく作られた標柱の確認、そして地区ごとに分けている作業の様子

下:武並町と三郷町の境目付近にある佐々良木の418号線沿いのどろかけ地蔵前にて。ここから各地区に分かれ、作業分担する。私は佐々良木地区担当のグループについていきました。

多くの史跡は個人の所有している敷地にあり、普段だったらなかなかお目にかかれない場所にあります。幸い教育文化部会の方々は顔が広いので最初の数秒間以外あまり怪しまれることはありませんでしたが、もし史跡に興味をお持ちで個人で見に行くのであれば、しっかりと敷地の持ち主やそこに住まわれている方にご挨拶をすることをお勧めします。

 

下:この小さいやしろはある住宅の前にある田畑の横にチョコンと建っておりますが、あがた(縣)神社というれきっとした神聖な場所です。

下:字がめくれたりとれたりしており年数しか読めません。

下:新しい標柱を木柱の横に立てました。前日雨が降ったので地面はとてもやわらかそうです。

下:ここも佐々良木のある個人住宅の真ん前に存在する、鐘鋳場跡です。立派な石碑もたっていますが、木柱の文字がさっぱり読めません。

下:早速住んでいる方が驚いて家から出てきたのであいさつを済ませ、新しい標柱を地面に打ち込みました。

という具合にいくつも回って順調に標柱を打ち込んでいきました。なかにはやはり人が住んでいない場所のため雑草が伸びてしまい昔の標柱が見えない状態になっていましたが、鎌できちんと雑草を刈り新しい標柱が読めるようにしました。

 

あるところでは、こんなところにも標柱を立てるの?と思うような田んぼや田畑沿いにもしっかりとした歴史があったのには驚きました。(サギもビックリして逃げてしまいました。)素敵な風景ばかりです。

こういう情報は、住民全てが知っているものではなく、三郷町佐々良木の昔の姿を想像するにはとても貴重な体験でした。

最後に副部会長Aさん宅の畑から見える見事な景色をパチリ。

標柱を立て終えた後はあんじゃないの家の2階の展示場を掃除されました。

皆様、お疲れ様でした!

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2014年08月24日 09:42

郡上八幡視察

こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊員のmeganeです。

まだ日中はジメジメした暑さが続きますが、三郷町の朝と夜は肌寒くなってきていますので体調管理を大切にしてください。

 

先月22日に三郷町まちづくり委員会の人口減少対策部会が他の部会メンバー&町民の方と共に郡上八幡の空き家対策の成功例を視察しに郡上八幡町までお邪魔してきました。

 

待ち合わせの時間より少し早めに郡上八幡へ到着したので、せっかくの機会だと思い猛スピードで郡上八幡城まで登り、町を上から見下ろしてみました。学生時代、ある先生に「訪れる町をよく知るにはその町の一番高いところに必ず登り、町を見てみなさい」と教えてもらったことが始まりで、今でも新しい土地に行く機会があればなるべく高い位置から町を眺めるようにしています。個人的には近代的なビルやタワー、観覧車などから眺める景色よりも、自然の丘や文化的な建物から見える景色の方が風情があって好みです。

郡上八幡は水の町というイメージが強いのですが、この上の写真を見ていただくとわかるように川だけではなく沢山の山々に囲まれていることがわかります。それにしても建物がひしめいています。一息ついたらまもなく急いで下山し、待ち合わせ場所 「町屋玄麟」に徒歩で移動しました。三郷はどこに行くにも車が必要な町なので、町並みを見ながら歩けるというシンプルな喜びが得られる時間に感謝。

 

写真著作権:https://ameblo.jp/sadafeel/image-11584396886-12630781056.html

 

私たちを受けいれていただいたのは郡上市交流・移住推進協議会と郡上市役所企画課地域振興担当の方々でした。皆様恵那市役所ふるさと活力推進室や串原のNPO法人の方たちと交流があるため恵那市の人口減少対策の活動などご存じでした。

 

まずは空き家対策の成功例となった町屋玄麟についてお話をされました。

玄麟

「玄麟」という屋号を持つこの町屋はもともと漢方医を営んでいた家系のもので、通常の町屋の4倍ほど大きな敷地だそうです。最後の大家さんが郡上から離れてしまったのを機に売りに出したのですが、土地の値段が郡上で一番高い地域にあるためなかなか買い手がつかなかったところを財団法人の指定管理のもと第三セクターが購入され、修復後テナントをを入れて現在運営されています。

郡上八幡のなかでも商業地区にあるこの町屋にはチャレンジショップや商業的なテナントが入ることにより経済的向上要素だけではなく、空き家対策に悩んでいる町の人を勇気づける役割を果たしているようです。現在は花屋雑貨兼カフェ、地ビール工房、スペインバールが道に面しており、2階にはデザイン事務所、中庭を挟んだ離れにはNPO法人がテナントとして空間を借りています。特に若者が集う場所として玄麟は活用されるようになったそうで、まさに現在の若者層の心をぐっと掴んだサービスを提供することでこの町や周辺に活気がついたそうです。

 

郡上市の人口減少対策の一つ:移住促進

郡上市全体の移住促進対策は興味のある町を紹介するだけでなく、人と人をつなぐお手伝いをすることに重点を置いています。人に惹かれて郡上に移住する方たちもいるとのことですが、やはり知らない土地に知り合いができたことによりその土地の印象がぐっと良くなるのは私も経験しています。その基本となる「つて」を紹介・つくることにより移住希望をしてる人の素性がわかり、地元の人も安心して移住者を受けいられる体制になる。お見合いではないですが、両方がwin-winシチュエーションになるのが一番理想的な移住環境だということが明白にわかります。郡上を元気にしてくれる人・仲間を募集しています。

 

郡上市交流・移住推進協議会と郡上市役所企画課地域振興担当の方々、貴重なお時間と情報をありがとうございました!

 

懇談会が終わって思ったこと

郡上八幡町と比べ三郷町は全く違った形成の町で、どちらかといえば町というよりとても静かで控えめな農村集落村です。緩やかな傾斜の田畑や山、川に恵まれた自然が豊富な場所です。残念ながら郡上八幡のような観光客を集約できる歴史を感じる町並みは三郷町には存在しませんし、三郷の観光要素は現在の時点ではまだ磨かれていない原石の状態であり、一部の田舎農村文化や自然を好むお愛好者にしか知られていません。

 

しかし、八幡町を除けば郡上市は三郷と似たようにほとんどの地区が自然豊かな環境です。何が三郷町と郡上市は違うのかと思った際気づいた点は、市と町という規模の大きさの違いももちろんありますが、郡上市は自然資源を利用した魅力を最大限に生かし、観光とはまた一つ違う体験ができる交流イベントのPRがとても上手だということです。沢山のNPO法人や団体、協議会が協力し合い、郡上市の良さをふるさと郡上会がその窓口となり上手に市内外へ発信することで興味を持つ人が郡上を訪れます。三郷町は自然は豊富かもしれませんが、それを利用して三郷の良さを上手に外部へPRできていないと思います。「交流体験なら三郷のいろんなところでできる」というかたも中には見えられるかもしれませんが、それらの情報は愛好者以外あまり世間には伝わっていないのが現状です。そのように小さな団体がコツコツと運営するだけではなく、三郷町内にももっと活動内容を広め、更にその魅力を町外・市外・県外・国外へ発信していければ必ず三郷町にはファンがつくことでしょう。そこからいろんな可能性が広がるように思います。あんじゃないの家もできたことですし、どんどん交流型体験プログラムを実行・発信していきたいです。

 

最後に

今回は人口減少対策部会が主体となった少人数の現地視察でしたが、他部会会員も参加することによりいつも顔合わせする人たち以外との交流ができて良い機会でした。普段会議ではあまり話すことがない方たちとも気楽に会話ができ、それぞれの町づくりに対する思いを聞けました。会議だとどうしても堅苦しくなってしまったり、他の部会が随時どのような活動をされているのかいまいちわかりませんが、バスの中での移動時間や昼食タイムにそれぞれの考えがでてきて自然と会話が盛り上がることができたと思います。

 

 

余談:郡上八幡町の町並み散策

城下町という点で、恵那市の岩村町ととても似たような町並みでした。町屋が列をつくるように隣り合わせで道沿いに並んでいますが、岩村と大きく違う点は防火用に町中川から引いた生活用水路も道沿いに張り巡られていることです。岩村の場合は各家の中庭や家の下を縦断する天正疎水と呼ばれる水路がありますが、道路から見ることはありません。興味深かったのは、川と水が本当に生活のいたるところに影響を及ばしていることでした。川沿いの建築物を見ていても、建物から川に降りれるよう階段を配慮してあったり、川の景色を最大限に楽しむために川沿いは窓率がとても高かったり(窓も大きい)、敷地から乗り出す勢いで建物が建っていました。用水路も全て蓋をしてしまうのではなく、住民が普段から使用できるよう色々な工夫がされており見ていて楽しかったです。夏の終盤でしたが橋から川に飛び降りた少年を見ることもできました。

 

この下に町並みのスライドショーを載せましたので、お時間ある方はご覧ください。

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2014年08月19日 17:04

天気予報

ウェブサイトの左下に恵那市周辺の天気予報チャンネルを載せました。

天気予報、雨雲レーダー、衛星などがご覧になれます。

 

その下には具体的な三郷町の3地区の天気予報のリンクも載せました。

三郷町にお寄りになる際は是非ご活用ください。

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