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2014年08月24日 16:50

史跡標柱の立て替え作業

こんにちは、ふるさと協力隊のmeganeです。

三郷町内には普段あまり気づかないところに沢山の史跡があるのをご存知でしたか?

 

今回は教育文化部会の方たちの活動に同行させていただきました。会員の方たちは5月の終わりに各史跡を回り、標柱の年数や状態を確認をしたところ史跡付近には木製の標柱が立っていましたが、年期がかなりたっており、大半の物が文字を読めない状態だったことを把握したそうです。新しく劣化しにくい素材の標柱を注文し、8月24日(日)に教育文化の会員8名が3グループに分かれ、三郷町内にある21ヶ所の史跡へ向かいました。

 

下:三郷町振興事務所前で新しく作られた標柱の確認、そして地区ごとに分けている作業の様子

下:武並町と三郷町の境目付近にある佐々良木の418号線沿いのどろかけ地蔵前にて。ここから各地区に分かれ、作業分担する。私は佐々良木地区担当のグループについていきました。

多くの史跡は個人の所有している敷地にあり、普段だったらなかなかお目にかかれない場所にあります。幸い教育文化部会の方々は顔が広いので最初の数秒間以外あまり怪しまれることはありませんでしたが、もし史跡に興味をお持ちで個人で見に行くのであれば、しっかりと敷地の持ち主やそこに住まわれている方にご挨拶をすることをお勧めします。

 

下:この小さいやしろはある住宅の前にある田畑の横にチョコンと建っておりますが、あがた(縣)神社というれきっとした神聖な場所です。

下:字がめくれたりとれたりしており年数しか読めません。

下:新しい標柱を木柱の横に立てました。前日雨が降ったので地面はとてもやわらかそうです。

下:ここも佐々良木のある個人住宅の真ん前に存在する、鐘鋳場跡です。立派な石碑もたっていますが、木柱の文字がさっぱり読めません。

下:早速住んでいる方が驚いて家から出てきたのであいさつを済ませ、新しい標柱を地面に打ち込みました。

という具合にいくつも回って順調に標柱を打ち込んでいきました。なかにはやはり人が住んでいない場所のため雑草が伸びてしまい昔の標柱が見えない状態になっていましたが、鎌できちんと雑草を刈り新しい標柱が読めるようにしました。

 

あるところでは、こんなところにも標柱を立てるの?と思うような田んぼや田畑沿いにもしっかりとした歴史があったのには驚きました。(サギもビックリして逃げてしまいました。)素敵な風景ばかりです。

こういう情報は、住民全てが知っているものではなく、三郷町佐々良木の昔の姿を想像するにはとても貴重な体験でした。

最後に副部会長Aさん宅の畑から見える見事な景色をパチリ。

標柱を立て終えた後はあんじゃないの家の2階の展示場を掃除されました。

皆様、お疲れ様でした!

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2014年08月24日 09:42

郡上八幡視察

こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊員のmeganeです。

まだ日中はジメジメした暑さが続きますが、三郷町の朝と夜は肌寒くなってきていますので体調管理を大切にしてください。

 

先月22日に三郷町まちづくり委員会の人口減少対策部会が他の部会メンバー&町民の方と共に郡上八幡の空き家対策の成功例を視察しに郡上八幡町までお邪魔してきました。

 

待ち合わせの時間より少し早めに郡上八幡へ到着したので、せっかくの機会だと思い猛スピードで郡上八幡城まで登り、町を上から見下ろしてみました。学生時代、ある先生に「訪れる町をよく知るにはその町の一番高いところに必ず登り、町を見てみなさい」と教えてもらったことが始まりで、今でも新しい土地に行く機会があればなるべく高い位置から町を眺めるようにしています。個人的には近代的なビルやタワー、観覧車などから眺める景色よりも、自然の丘や文化的な建物から見える景色の方が風情があって好みです。

郡上八幡は水の町というイメージが強いのですが、この上の写真を見ていただくとわかるように川だけではなく沢山の山々に囲まれていることがわかります。それにしても建物がひしめいています。一息ついたらまもなく急いで下山し、待ち合わせ場所 「町屋玄麟」に徒歩で移動しました。三郷はどこに行くにも車が必要な町なので、町並みを見ながら歩けるというシンプルな喜びが得られる時間に感謝。

 

写真著作権:https://ameblo.jp/sadafeel/image-11584396886-12630781056.html

 

私たちを受けいれていただいたのは郡上市交流・移住推進協議会と郡上市役所企画課地域振興担当の方々でした。皆様恵那市役所ふるさと活力推進室や串原のNPO法人の方たちと交流があるため恵那市の人口減少対策の活動などご存じでした。

 

まずは空き家対策の成功例となった町屋玄麟についてお話をされました。

玄麟

「玄麟」という屋号を持つこの町屋はもともと漢方医を営んでいた家系のもので、通常の町屋の4倍ほど大きな敷地だそうです。最後の大家さんが郡上から離れてしまったのを機に売りに出したのですが、土地の値段が郡上で一番高い地域にあるためなかなか買い手がつかなかったところを財団法人の指定管理のもと第三セクターが購入され、修復後テナントをを入れて現在運営されています。

郡上八幡のなかでも商業地区にあるこの町屋にはチャレンジショップや商業的なテナントが入ることにより経済的向上要素だけではなく、空き家対策に悩んでいる町の人を勇気づける役割を果たしているようです。現在は花屋雑貨兼カフェ、地ビール工房、スペインバールが道に面しており、2階にはデザイン事務所、中庭を挟んだ離れにはNPO法人がテナントとして空間を借りています。特に若者が集う場所として玄麟は活用されるようになったそうで、まさに現在の若者層の心をぐっと掴んだサービスを提供することでこの町や周辺に活気がついたそうです。

 

郡上市の人口減少対策の一つ:移住促進

郡上市全体の移住促進対策は興味のある町を紹介するだけでなく、人と人をつなぐお手伝いをすることに重点を置いています。人に惹かれて郡上に移住する方たちもいるとのことですが、やはり知らない土地に知り合いができたことによりその土地の印象がぐっと良くなるのは私も経験しています。その基本となる「つて」を紹介・つくることにより移住希望をしてる人の素性がわかり、地元の人も安心して移住者を受けいられる体制になる。お見合いではないですが、両方がwin-winシチュエーションになるのが一番理想的な移住環境だということが明白にわかります。郡上を元気にしてくれる人・仲間を募集しています。

 

郡上市交流・移住推進協議会と郡上市役所企画課地域振興担当の方々、貴重なお時間と情報をありがとうございました!

 

懇談会が終わって思ったこと

郡上八幡町と比べ三郷町は全く違った形成の町で、どちらかといえば町というよりとても静かで控えめな農村集落村です。緩やかな傾斜の田畑や山、川に恵まれた自然が豊富な場所です。残念ながら郡上八幡のような観光客を集約できる歴史を感じる町並みは三郷町には存在しませんし、三郷の観光要素は現在の時点ではまだ磨かれていない原石の状態であり、一部の田舎農村文化や自然を好むお愛好者にしか知られていません。

 

しかし、八幡町を除けば郡上市は三郷と似たようにほとんどの地区が自然豊かな環境です。何が三郷町と郡上市は違うのかと思った際気づいた点は、市と町という規模の大きさの違いももちろんありますが、郡上市は自然資源を利用した魅力を最大限に生かし、観光とはまた一つ違う体験ができる交流イベントのPRがとても上手だということです。沢山のNPO法人や団体、協議会が協力し合い、郡上市の良さをふるさと郡上会がその窓口となり上手に市内外へ発信することで興味を持つ人が郡上を訪れます。三郷町は自然は豊富かもしれませんが、それを利用して三郷の良さを上手に外部へPRできていないと思います。「交流体験なら三郷のいろんなところでできる」というかたも中には見えられるかもしれませんが、それらの情報は愛好者以外あまり世間には伝わっていないのが現状です。そのように小さな団体がコツコツと運営するだけではなく、三郷町内にももっと活動内容を広め、更にその魅力を町外・市外・県外・国外へ発信していければ必ず三郷町にはファンがつくことでしょう。そこからいろんな可能性が広がるように思います。あんじゃないの家もできたことですし、どんどん交流型体験プログラムを実行・発信していきたいです。

 

最後に

今回は人口減少対策部会が主体となった少人数の現地視察でしたが、他部会会員も参加することによりいつも顔合わせする人たち以外との交流ができて良い機会でした。普段会議ではあまり話すことがない方たちとも気楽に会話ができ、それぞれの町づくりに対する思いを聞けました。会議だとどうしても堅苦しくなってしまったり、他の部会が随時どのような活動をされているのかいまいちわかりませんが、バスの中での移動時間や昼食タイムにそれぞれの考えがでてきて自然と会話が盛り上がることができたと思います。

 

 

余談:郡上八幡町の町並み散策

城下町という点で、恵那市の岩村町ととても似たような町並みでした。町屋が列をつくるように隣り合わせで道沿いに並んでいますが、岩村と大きく違う点は防火用に町中川から引いた生活用水路も道沿いに張り巡られていることです。岩村の場合は各家の中庭や家の下を縦断する天正疎水と呼ばれる水路がありますが、道路から見ることはありません。興味深かったのは、川と水が本当に生活のいたるところに影響を及ばしていることでした。川沿いの建築物を見ていても、建物から川に降りれるよう階段を配慮してあったり、川の景色を最大限に楽しむために川沿いは窓率がとても高かったり(窓も大きい)、敷地から乗り出す勢いで建物が建っていました。用水路も全て蓋をしてしまうのではなく、住民が普段から使用できるよう色々な工夫がされており見ていて楽しかったです。夏の終盤でしたが橋から川に飛び降りた少年を見ることもできました。

 

この下に町並みのスライドショーを載せましたので、お時間ある方はご覧ください。

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2014年08月19日 17:04

天気予報

ウェブサイトの左下に恵那市周辺の天気予報チャンネルを載せました。

天気予報、雨雲レーダー、衛星などがご覧になれます。

 

その下には具体的な三郷町の3地区の天気予報のリンクも載せました。

三郷町にお寄りになる際は是非ご活用ください。

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2014年08月19日 13:52

郡上視察

22日(金)は本部会の先進地視察で郡上に行きます。

今回は他の部会の皆さんにも声を掛けてまちづくり委員会としての視察でもあります。

町屋を改修してまちの中の憩いの場として利用しているようで、その活動をお聞きして

こようと思います。

by ogu

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2014年08月19日 13:42

フォトハンター発見!

軽トラで町内を走行中に偶然にも写真撮影をおこなっているご家族に遭遇しました。

祖母・祖父+お孫さんで町内の植物を撮影中でした。

フォトコンに是非エントリーしてくださるようお願いしてその場を去りました。

なかなかのカメラの腕をお持ちのご夫婦さんでした!!

by ogu

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2014年08月15日 17:23

あんじゃないの家へいらっしゃい!

8月14日(木)から16日(土)の間、あんじゃないの家で野菜などを売出し中です。

まだあんじゃないの家へいらしたことのない方、寿老の滝へ向かう方、野菜が欲しい方、一度覗きに来てください。

*詳細はここ:あんじゃないの家へいらっしゃい!

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2014年08月15日 16:54

あんじゃないの家へいらっしゃい!

不安定なお天気が続いていますが、雨が降っていても三郷町の寿老の滝ではBBQされているお家族や出店が並んで賑わっています。県外から見える方も大勢いるようです。

 

せっかくの機会ですので、滝に向かう方に「あんじゃないの家」の存在を知っていただこうということで8月14日(木)から16日(土)の間、施設の前で野菜(主にトマト)やかき氷、お飲物やカップ麺を販売中です。購入されない方でも中を覗いてみませんか?お弁当をご持参された方は中でくつろぎながら食べていただいてもOKです。

 

また、布ぞうりも販売、講座も行っております。

 

お時間ある方、ご興味のある方、是非お越しください!

時間:10時から開館

場所:〒509-7125 岐阜県恵那市 三郷町椋実880-5

https://goo.gl/maps/ODAee

 

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2014年08月13日 10:44

とれたて 2014年8月号発行


 

*最初のイメージをクリックしていただくとPDF版が自動的にダウンロードされます

 

主な記事:

  • 三郷町フォトコンテスト
  • あんじゃないの家オープン
  • 地域の文化財
  • 寿老の滝
  • What's Up 三郷!
  • 編集後記

 

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2014年08月13日 10:36

広報紙とれたて 2014年8月号できあがりました

Hot off the press!

できたてホヤホヤの8月号広報紙です。

とれたて 2014年8月発行

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2014年08月11日 14:54

あんじゃないの家を視察2: 中津川市役所

皆様こんにちは、三郷町ふるさと活性化協力隊のmeganeです。

 

台風11号は日曜日の午後あたりから強い雨と風を三郷町に運んできましたが、被害のうわさはまだ私の耳に届いていないので一安心です。ところどころ弱い木や竹が道に倒れこむような場所もありましたが、雨も今朝になるとやみ終えており、今外を眺めたら黒い雲の間から明るい日差しが見えてきているのでもう大丈夫かなと思います。

 

さて、台風が来る前のお話になりますが、先週金曜日にあんじゃないの家を中津川市役所から10名程視察に来ていただきました。視察内容はあんじゃないの家の発足から今後の取り組みなど、空き家を通じたまちづくりについてということで、三郷あんじゃないの家の役員それぞれがわかりやすく説明できたのではないかと思います。

プレゼンテーションが終了した後、施設を見ていただきました。施設の質問はそれほどありませんでしたが、やはり皆さん気になるところはこういった古民家(空き家)を改修し、どのようにそれがまちづくりにつながるのかを知りたがっていました。三郷あんじゃないの家のスタッフも、これからどのような活動をしてまちづくりに関わっていくのかを今真剣に模索しています。空き家となった建物を修復するまでがまちづくりでは決してなく、そこからどのように建物を通してまちづくりに貢献できるか、これからの運営方針が勝負どころです。補助金や義援金をいただけたおかげで修復する際の材料費は何とかまかなえましたが、運営用の資金までは蓄えられませんでした。補助金がなくなった今、あんじゃないの家がどう動くのか、興味を持っていただけるのは嬉しい反面身を引き締めてサポートしていきたいです。

 

そして軽く施設を見終えた後、各地域で直面している問題を他のところではどのように対応しているのか、自然と小さなグループに分かれ意見交換がいろんなところで行われていたので面白かったです。多分1時間近く立ち話でいろいろなお話をされたと思います。講座式プレゼンテーションも為になりますが、なによりもディスカッションができる時間を大切にするのがまちづくりなんだな~と身をもって知りました。席に戻って質問タイムになりましたが、立ちながら沢山質問できたようでほとんど手を挙げる方はいませんでした。

こういった他の市町村との交流はとても貴重な時間です。どうしても各自の町の中の出来事や問題に集中しすぎてしまい、視野が狭まったり独りよがりな考えになる傾向がある中、このように他の地域の状況や対策を知ることにより自分の町のことをリフレッシュされた視点で考えられるようになります。子育ても一人で家にこもりながら子供を育てるより、夫やママ友・そして周りの先輩ママさんと交流すると少しはストレス発散できるように、やはりまちづくりも似たような境遇にいて刺激し合える仲間が必要です。これからもあんじゃないの家を通してどんどん同志ができていければ嬉しく思います。

 

中津川市役所の方々、あんじゃないの家までお越しいただきありがとうございました。

 

PS:あんじゃないの家を視察された他の市町村は今回で2度目です。一度目は恵那市飯地町と中野方町で、おいおいブログにご報告しようと思いつつ忘れていました・・・すみません(--;)

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