教育文化部会

2015年08月17日 10:22

機織り機修繕作業 第7弾:筬通し

機織り機修繕作業第7弾目は前回へった経糸を筬(おさ)に通す作業を行いました。 下:前回経糸をへり終えた様子 へった経糸をへ台から外すのですが、これは経験者でなければ難しそうです。Iさんにお手本を見せていただきました。 そもそも筬とはなんなのでしょうか? 筬は織物の幅を決めます。経糸を筬の筬目(隙間)に通して織物の幅を保つことと、機織り機にはめ込んでから打ち込む道具として機能*します。 あんじゃないの家に残っていた筬は竹でできており、とても細かい筬目が見事です。ただし、その分お掃除をするのに少し手間暇がかかります。歯ブラシでゆっくり、しっかりと埃や汚れを取り除きました。最近は竹製のものは生産

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2015年08月14日 16:24

機織り機修繕作業 第6弾:経糸をへる(整経)

機織り機修繕作業第6弾目は経糸をへる(よりあわせる)作業を行いました。 織物の幅を決め、上部に差し込んだ経糸用の管から糸をそれぞれ均一にへ台(整径台)の中心へひっぱり、台の足についている木材にひっかけていきます。ひっかけ方は一度見ただけでは覚えられませんでしたが、何度も繰り返しこの作業を行うことで体が覚えるそうです。 一番難しそうだったのは、綾を作る過程。管から引っ張った糸から一本ずつ輪っかを作り、その輪っか全てをまとめて一番下の列にある棒にひっかけます。その後糸の長さを微調整し、残りのでっぱり部分にかけていきます。 綾はこの後の作業にとても重要なので、決して崩れたり離れたりしないよう

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2015年08月03日 15:26

機織り機修繕作業 第5弾: へ台作り

機織り機修繕作業第5弾目は少しずつ進めていた経糸をかけるへ台の最終仕上げを行いました。   フレームの縦の部分に均一の距離ごとにドリルで穴を開けます。 開けた穴の中に円柱の木材を差し込みます。この部分に経糸を準備する際ひっかけていくので、丁寧に組み立てました。 経糸用の管を入れる部分も出来上がりました。管は地面に対して垂直になるよう勘考しました。 もう少しでできあがりです!

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2015年07月27日 16:18

機織り機修繕作業 第4弾: 糸巻き

機織り機修繕作業第4弾目は、糸巻き作業に取り掛かりました。   まずは購入した御光台(ごこうだい)を組み立てます。 御光台は綛(カセ)状の糸をかけ、糸巻きするときに使用する道具です。 まわる部分は丸棒の木材を放射状に左右に1本ずつ組み立てるようになっており、仏様の頭の後ろにある御光のようにも見えます。 一組ずつ糸の輪っかでつなぎます。この糸の部分に糸かけをしていきます。 (綛とは、一定の長さに束ねてある糸の形状で、前回藍染めしたときの糸は綛状になっていました。) 下:御光台に糸を巻いている様子 その間、O部会長は機織り機でもう必要のない部分をのこぎりでそぎ落としました。 昔の器材

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2015年07月12日 13:39

文化財の環境整備(草刈り)・部会会議

梅雨が明けたと同時に教育文化部会は7月12日(日)町内にある文化財の環境整備(主に草刈り)作業を行いました。 2グループに分かれ、佐々良木深瀬の茅葺の家周辺と同じく佐々良木上平にある佐々良木古墳群周辺の整備にそれぞれ取りかかりました。茅葺の家では郷土史の皆様も整備にご協力いただきました。(カメラが1台のみで、撮影者も作業していたため作業中の撮影は佐々良木古墳群のみとなります)   古墳の周りは伸びきった草木が大いに茂り、古墳がどこにあるのかさっぱりわからない状態でした。 6人がかりで1時間ほど草木と戦い、ようやく地面が見え、あたりもスッキリしました。 刈ったばかりの草は重いので

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2015年07月06日 16:50

機織り機修繕作業 第3弾: 藍染め

機織り修繕作業...

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2015年06月29日 13:58

機織り機修繕作業 第2弾: 糸車

機織り機修繕作業第2弾目は前回に引き続き糸車の修復に取り掛かりました。 まずは木車がまわるためのベルト部分となるタコ糸と管巻き用に使用されるつむ先が交わる部分を竹で作り直しました。   下:赤い部分が今回直した場所。その間に入っているのが管巻き用のつむさき。先が長い方に管を挿します。 まず竹の皮を裂き、三つ編みで紐を編みます。 竹皮の三つ編みひもができたら、糸車の先にある部分に取り付けます。 この竹皮ひもはしょっちゅう使ううえ、傷みやすいので頻繁に交換する必要があります。 下:糸車の全体図。タコ糸が木車のベルトとなり、糸の先のわっかと先程の竹皮ひもにつむさきをはめます。 下

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2015年06月22日 15:30

機織り機修繕作業 第1弾: 初めて機織り機と向かう

あんじゃないの家の2階には昔の古農民具が結構あります。まだきちんとした展示場にはなっていませんが、色々なところから昔の生活に使用されていたものが集まり、今では2階はもので溢れています。   その中には大きな機織り機や糸巻き器など、機織りに必要な器材も多くあることを機織りに詳しい地元のIさんに相談したところ、まだ機織り機の本体はしっかりとしているのにただ無造作に展示するだけだともったいないので、Iさんが教育文化部会長Oさんと機織り機の修復作業を始めることになりました。少しずつですが、徐々に展示するだけの空間から体験していただける空間へと変化が起き始めています。   下:機織り

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2015年04月17日 14:56

三郷小学校にお引越しされた古民具の様子

こんにちは、ふるさと活性化協力隊のmeganeです。   今日はN事務局と一緒に三郷小学校へお邪魔してきました。小学校へ足を運ぶのは小学6年生以来です。授業中の教室を通り際覗くと、しっかりと先生から学んでいる子たちと私たちの存在で授業はそっちぬけでじーっとこちらを見ている子たちに瞬時に分かれたのが面白かったです。 小学校を訪れた理由は、4月の始めに教育文化部会やPTA役員が雨漏りをしている旧町役場から展示したい古民具を救出し、それぞれ小学校とあんじゃないの家へ移動され、その後小学校でどのようにその古民具が展示されているのか見学させて頂くためでした。   展示室は図書室の隣

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2015年04月06日 09:37

古民具移動

先日小雨の中、教育文化・市民参画部会の会員とPTA会員の方々が旧町役場に集まり、まだ中に存在していた古民具や体育協会で使用する遊具等を三郷小学校とあんじゃないの家へ移動しました。 数週間前に郷土史研究会の方と教育文化部会のメンバーが旧町役場の中を再確認したところ、建物の劣化で天井が崩れ雨漏りがひどくなっており、このままでは室内に残された古民具の状態がどんどん悪くなるばかりなので展示する価値があるものを選択していただき、今回の移動作業に引き継がれました。 今回は機織り機の道具が数々残っていたので機織りに詳しいIさんにまだそれらの道具が使用できるか確認していただきました。そして、古民具を運

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