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2015年08月03日 15:26

機織り機修繕作業 第5弾: へ台作り

機織り機修繕作業第5弾目は少しずつ進めていた経糸をかけるへ台の最終仕上げを行いました。

 

フレームの縦の部分に均一の距離ごとにドリルで穴を開けます。

開けた穴の中に円柱の木材を差し込みます。この部分に経糸を準備する際ひっかけていくので、丁寧に組み立てました。

経糸用の管を入れる部分も出来上がりました。管は地面に対して垂直になるよう勘考しました。

もう少しでできあがりです!

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2015年07月27日 16:18

機織り機修繕作業 第4弾: 糸巻き

機織り機修繕作業第4弾目は、糸巻き作業に取り掛かりました。

 

まずは購入した御光台(ごこうだい)を組み立てます。

御光台は綛(カセ)状の糸をかけ、糸巻きするときに使用する道具です。

まわる部分は丸棒の木材を放射状に左右に1本ずつ組み立てるようになっており、仏様の頭の後ろにある御光のようにも見えます。

一組ずつ糸の輪っかでつなぎます。この糸の部分に糸かけをしていきます。

(綛とは、一定の長さに束ねてある糸の形状で、前回藍染めしたときの糸は綛状になっていました。)

下:御光台に糸を巻いている様子

その間、O部会長は機織り機でもう必要のない部分をのこぎりでそぎ落としました。

昔の器材は自然素材のものがほとんどなので、修復や改良作業が金属やプラスチックの者に比べ複雑な所はあまりないので扱いやすいです。

御光台に糸を巻きつけ終わったら、次は管巻きに取り掛かります。

糸車を使用して、御光台から引いた糸をまずは竹筒にかけ、それから管に巻きとります。経糸、緯糸とも使います。

下:糸巻きしている映像

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2015年07月24日 11:20

ウォーキングマップルートの確認:佐々良木編 Part 1

健康福祉部会では現在三郷町の3地域全てのウォーキングマップを更新・作成中です。

以前観光協会が作成された地図は10年ほど前のもので、それから地図を更新されるのは今回が初めてです。

 

下:現在ある観光地図

今までの地図に載っていたルートが歩きやすいか、見て楽しめる場所が組まれているか、ルート変更が必要かなどを確認するために部会員でルートを一つずつ周って歩くことになりました。まずは早速7月19日(日)佐々良木地区の短いコースからスタートです。

 

集合場所は三郷振興事務所。暑い中歩くのを避けるため、早朝6時から開始です。ルートを事前に確認。

そしてこのウォーキングは健康促進の為でもあるので、ノルディックウォーキングポールを使用しながら歩きます。初めてポールを使用する方に経験者Uさんが簡単に説明されていました。

急な坂道もゆっくりとポールを頼って歩けば比較的簡単に登れます。

(下)霧が上がる中を歩くのは気持ちが良かった~

(下)途中草が伸びきっていて足場が見えづらい場所がありました。

(下)今回ウォーキングに参加された部会員の皆様

(下)元気に育つ稲のそばを歩きます。

 

このコースの目玉の一つは茅葺の家です。教育文化部会と郷土史会の皆さんで周辺を整備されたばかりなので、とても気持ちの良い場所でした。残念だったのは、家が開いていなかったので散歩に来ている方たちが中を見たり空間を経験できないことと、雨が数日続いたせいか池からお水が外にあふれ出ており、地盤がかなり濡れて緩んでいました。排水が詰まっているようです。こういうことも、歩いてみないと現場の状態がわからないので確認できてよかったです。

ちなみに茅葺の家は1994年、恵那市の景観形成賞、建築部門賞を頂いたことを今回初めて知りました。

 

茅葺の家から北へ少し向かうと、深瀬の阿弥陀様があります。ここには貴重な天井画がありますが、残念ながら建物の劣化が進みメンテが続けられないということで今年中に壊される予定です。また一つ貴重な茅葺の屋根が三郷町からなくなってしまいます。地図からもここを消すことになりました。

昔から存在する建物や文化が今の時代にそぐわなくなってしまったため町からなくなるという変化は、生きた歴史が記憶に変わる瞬間です。その記憶を文章に残したり、口頭で語り継ぐなどなんらかの形で記録されるのか、もしくは記憶が共有されないまま少しずつ薄れていくのか、記憶の扱い方は人・まちそれぞれです。もしこの阿弥陀堂が昔から地域での行事などを行う際の必要な建物だとしたら、建て壊されることで心寂しくなる方もいらっしゃるかもしれません。(もしくはせいせいする方がほとんど?)

 

深瀬の阿弥陀堂から事務所に戻る予定でしたが、距離が2キロ程度と短かったので、ここから青少年育成会議で子供たちが歩くコースをつけたしました。深瀬から田んぼの横を歩きながら418号線沿いまで向かいました。普段車の中から見る田園風景と歩いて見る田園風景は全然違い、新鮮です。7時半ごろからじりじりと太陽光が少しずつ暑くなってきました。

418号線を数分南下すると、道沿いにどろかけ地蔵があります。昔お地蔵様の近くに水が流れており、その泥をお地蔵様にかけると病気が治るという由来があります。現在水路はお地蔵様の後ろにある田畑沿いに移動されているのでもうお地蔵様に泥をかける方はいません。

もう少し南へ歩くと、小さく見逃しそうな看板がありました。御嶽神社入り口、小宮祭と書いてあります。小宮祭(小宮合同祭)は毎年3月になると、佐々良木区長・組長が神職と常久寺住職と共に区内の小さな神社やほこらを合わせて30か所を回りお供えをするお祭りです。(参照:三郷町の史跡を訪ねて)神社までの道に雑草が生えていたので今回はお邪魔しませんでした。

 

道を渡ると壮健クラブ(旧老人クラブ)の皆さんが花作り運動という景観美化整備の作業をされている花壇があり、そこにはとてもきれいな花が沢山並んでいました。緑が多い中に花の明るい色が入ると目が和みました。壮健クラブの皆様、ありがとうございます。

もう少し先を歩くと道が2手に分かれました。どちらも同じ方向へ行くのですが、道の幅が狭かったり、民家の真横を通るのはご迷惑をかけてしまうなどどちらをコースにするべきか話し合い、結果道が整備されている左側を登ることになりました。

途中隠れるように立っている灯籠を見つけました。実物を見てもよくわからなかったのですが、後で調べたらこの灯籠は1821年、村の安全を祈るため天照大神宮、秋葉三尺坊、そして金比羅大権現を祭っています。なんとも豪華な灯籠だなと思いました。

その後も緩やかな坂道を登り続けると、綺麗な田園風景がこちらにも現れました。写真じゃ美しさが伝わりきれません。

最後に深瀬の諏訪神社へ立ち寄りました。ここは大きい木が沢山育っており、他のどこよりも日影が多く涼しかったです。

下:(左)深瀬の諏訪神社 (右)催し物用の舞台

 

暑さを避けるため早朝からのスタートでしたが、雨が上がった後の霧や空中の水分が幻想的に空の上流へ動く中歩くととても気持ちよくすがすがしい気分になりました。ところどころ景色の良い場所を歩くことができたうえ、ノルディックウォーキングのポールを使用しながら歩くことで普段の1.5倍の運動量を体験することができました。この活動はとても健康に良いうえ、普段車でしか移動しない方やお住まいの地域以外をあまり知らない方には是非お勧めです。

部会員以外の方でもノルディックウォーキングをしながら三郷町内を歩いてみたい方は、一緒に歩いてみましょう!

 

次回は8月23日(日)朝6時に道の駅らっせぃみさとに集合です。

ウォーキングポールをご用意しますので、ご参加予定の方は三郷振興事務所の方にご参加の旨をお伝えください。

 

<スライドショー>

 

 

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2015年07月23日 17:48

ノルディックウォーキングで三郷を再確認しよう:佐々良木 Part 1

7月19日(日)に健康福祉部会のメンバー数名が現在あるウォーキングマップに載っているコース確認の為、午前6時に振興事務所へ集合し佐々良木の短いコースをノルディックウォーキング用ポールを使用しながら歩きました。

 

次回は8月23日(日)午前6時にらっせいみさと第2駐車場へ集合し、そこから佐々良木の長いコースを歩きます。まちづくり委員会のメンバーでない方でもご興味のある方は是非ご参加ください。ポールを使用する人数を事前に把握するため、三郷振興事務所(0573-28-1001)までご連絡いただけると幸いです。

 

詳細はこちら:ウォーキングマップルートの確認:佐々良木編 Part 1

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2015年07月23日 17:38

ノルディックウォーキングで佐々良木を歩こう

健康福祉部会では現在3地域全てのウォーキングマップを更新・作成中です。

 

今までの地図に載っていたルートが歩きやすいか、見て楽しめる場所が組まれているか、ルート変更が必要かなどを確認するために部会員でルートを一つずつ周って歩くことになりました。まずは佐々良木地区からスタート、早速7月19日(日)佐々良木の短いコースを歩きました。

 

暑さを避けるため早朝からのスタートでしたが、とても気持ちよく景色の良い場所を歩くことができたうえ、ノルディックウォーキングのポールを使用しながら歩くことで普段の1.5倍の運動量を体験することができました。この活動はとても健康に良く、普段車でしか移動しない方やお住まいの地域以外をあまり知らない方には是非お勧めです。

 

よって部会員以外の方でもノルディックウォーキングをしながら三郷町内を歩いてみたい方は、一緒に歩いてみましょう!

 

次回は8月23日(日)朝6時に道の駅らっせぃみさと第2駐車場に集合です。

ウォーキングポールをご用意しますので、ご参加予定の方は三郷振興事務所の方にご参加の旨をお伝えください。

 

 

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2015年07月12日 18:03

教育文化部会 文化財等環境整備(草刈り)作業

7月12日(日)、教育文化部会の会員で佐々良木地区の文化財周辺の草刈り整備作業を行いました。

 

詳細はこちら:文化財の環境整備(草刈り)・部会会議

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2015年07月12日 13:39

文化財の環境整備(草刈り)・部会会議

梅雨が明けたと同時に教育文化部会は7月12日(日)町内にある文化財の環境整備(主に草刈り)作業を行いました。

2グループに分かれ、佐々良木深瀬の茅葺の家周辺と同じく佐々良木上平にある佐々良木古墳群周辺の整備にそれぞれ取りかかりました。茅葺の家では郷土史の皆様も整備にご協力いただきました。(カメラが1台のみで、撮影者も作業していたため作業中の撮影は佐々良木古墳群のみとなります)

 

古墳の周りは伸びきった草木が大いに茂り、古墳がどこにあるのかさっぱりわからない状態でした。

6人がかりで1時間ほど草木と戦い、ようやく地面が見え、あたりもスッキリしました。

刈ったばかりの草は重いので、いくつか山積みにして乾くのを待つことにしました。結果、古墳がいくつもあるように見えます。

 

草刈りが一段落したところで茅葺の家に再度集まり、部会会議を行いました。

茅葺の家はちょっとした高台に立っているためか、煌々と太陽が照る古墳群エリアと同じ日とは思えないほど涼しく気持ちの良い風が室内を通り、自然の恵みを体感することができました。

部会員の皆様、郷土史会の皆様、暑い中ご苦労様でした!

 

スライドショー

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2015年07月10日 16:07

豊田市猿投台地域会議視察研修@あんじゃないの家

7月9日(木)に豊田市猿投台地域会議の方々が視察研修のため、あんじゃないの家へお越しいただきました。

上:大きなバスで約20名の方が参加されました

研修内容は主に恵那市の自治区制度がどういったようなものなのか概要を恵那市市役所まちづくり推進課の方が説明され、更に三郷町の紹介を三郷町振興事務所所長、及び三郷町まちづくり委員会の活動をまちづくり委員会会長と事務局が紹介されました。

上:三郷町まちづくり委員会T会長

左上:恵那市市役所まちづくり推進課Sさんと三郷町まちづくり委員会事務局長Nさん

右上:(左から)恵那市市役所まちづくり推進課Tさん、三郷町まちづくり委員会T会長、三郷振興事務所M所長

 

自治区制度とは

住民自治の充実の観点から、区を設け、住民の意見をとりまとめる地域協議会と住民に身近な事務を処理する事務所を置くもの。

ー総務省HP

 

恵那市では平成17年度から19年度にかけて全13地域自治区が設置されています。各地域自治区には地域協議会が認定する「まちづくり実行組織」が設置されており、三郷町ではまちづくり委員会がその組織となっています。豊田市も平成17年度から地域自治区制度を採り入れられており、現在は26地区あるなか、12の地域自治区が設置されております。猿投台地域会議は三郷町まちづくり委員会のような団体の一つとしてまちづくりに取り組まれています。

 

恵那市と豊田市の地域自治区制度の根本的な違いは以下です:

  1. 豊田市は恵那市よりなにをとっても規模がはるかに大きい 。豊田市の地域自治区は中学校単位、恵那市は概ね小学校単位(恵那市と豊田市の比較)
  2. まちづくりの補助金の交付方法
  • 恵那市:H23~27年度(後期地域計画)で市内の13地域自治区に人口等に応じて補助金を配分し、まちづくり実行組織が行う各種事業に助成。
  • 豊田市:地域協議会が住民が主体となって実施する「わくわく事業」に対する補助金交付の公開審査を実施。各地域協議会は一地区あたり500万円の補助金が配分される。

 

恵那市も第2次恵那市総合計画地域計画として、H28年度から補助金の交付方法が豊田市の様に代わろうとしています。交付金額は大幅に減額されますが、各地域自治区内でやりたい事業企画があるまちづくり団体に対し審査を行い、一事業につき上限50万円の補助金交付を年間130万円分行う予定です。

 

質問や意見交換を終えた後、猿投台の方々は2階にある古民具展示場などを観覧され、昔話などに花を咲かせていました。

豊田市地域会議の皆様、ご来訪ありがとうございました。

 

スライドショー

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2015年07月10日 13:11

「鳥の道を越えて」三郷町で上映会

8月22日(土)に三郷コミュニティセンターでドキュメンタリー映画「鳥の道を越えて」の無料上映会を2回行います。

 

日時

8月22日(土)

午前の部: 10:00~ (終了後に監督と座談会)

午後の部: 18:30~

 

会場

三郷コミュニティセンター2F

 

昔東濃地方や山間地に根付いていた霞網猟(かすみあみりょう)で渡り鳥を捕って食べるという今はもうなき食文化がどのようなものだったのか、そして霞網猟にたいする様々な思いを「鳥の道を越えて」はとても丁重に映像にとらえ、製作されています。

 

午前の部の上映後は監督との座談会が予定されていますので、昔懐かしい体験話などを他の参加者と是非共有していただければと思います。

 

詳細はこちら:「鳥の道を越えて」ドキュメンタリー映画上映会

 

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2015年07月09日 14:54

「鳥の道を越えて」ドキュメンタリー映画上映会

皆さんは霞網猟(かすみあみりょう)というものをご存知ですか?

 

海のない山間地方では、貴重なタンパク資源や酒肴として仕掛けたかすみ網で渡り鳥を捕る食文化が昔存在していました。三郷町にもかすみ網を張った場所で待機・寝泊りする鳥屋(とや)が結構あったそうです。東濃地方、富山・福井県あたりが一番盛んだったと聞きます。その当時を知る方達のお話を聞くと、少年のように目を輝かせながら美味しかった鳥の丸焼きや鳥屋で寝泊まりした話などを楽しそうにされていました。

 

約70年前にさまざまな理由で鳥愛護団体やGHQにより霞網猟の禁止令が出され、また時代背景では次第に食の流通整備が日本中整ってきたためツグミなどの渡り鳥の丸焼きは山間部地域の食卓から徐々に姿を消しました。現在はかすみ網を保持しているだけで銃を持っているのと同罪だそうです。

 

今は幻となってしまった霞網猟文化を題材としたドキュメンタリー映画。製作された今井監督は近隣の東白川村出身で、祖父から山と山の間に昔よく見た鳥の道の話を聞き、それがどういうものなのか分からないところからドキュメンタリーは始まります。かすみ網猟文化や渡り鳥の生態を丁重に調べ歩く監督の思いは純粋な好奇心だけでなく、祖父と共有できる大切な記録・記憶を作りたいというおじいちゃん思いで人情味のあるドキュメンタリーでもあります。昨年度「鳥の道を越えて」は日本各地で上映され、文化庁映画賞や科学技術映像祭の内閣総理大臣賞など数々の賞を受賞されました。

 

そんな貴重なドキュメンタリー映画をリレー式で恵那市各地で無料上映することになりました。まずは8月22日(土)三郷町からスタートし、他には飯地町中野方町、そして恵那共同福祉会館 恵那市消防防災センターで上映予定です。三郷町では午前と午後の部、2回の上映があります。午前の部の後には今井監督との座談会が予定されています。

 

ご興味・お時間のある方は三郷コミュニティセンター、またはいずれかの上映会場まで是非足をお運びください。


 

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